息を呑む巨大ゴジラ…日本選手には「棍棒が飛んできた」 代表OBが明かすアジアの熱気【見解】
【専門家の目|栗原勇蔵】「原点に戻ればサッカーは楽しむもの」
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巨大なゴジラの出現に、日本のサッカーファンも大いに驚かされた。日本代表は11月15日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表と対戦し、アウェーで4-0の勝利。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、試合内容だけでなく、相手サポーターの熱量にも注目した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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試合前の選手入場時、スタンドに掲げられるコレオグラフィー、この試合のためにインドネシアのサポーターが作り上げたのは、日本代表に見立てたゴジラを倒すインドネシアのキャラクターだった。屋根から吊り上げられた立体的なデザインは鮮やかで、日本の文化へのリスペクトも感じる作品となっていた。
「勝ち負けもそうですけど、サポーターがサッカーを心から楽しんでいる。そういうのを見るとやっぱり嬉しいなと思います」という栗原氏。「戦いには行っているけど、原点に戻ればサッカーは楽しむもの。そういう雰囲気、環境を作ってくれる国のサポーターにはすごくありがたいなと思います」と語った。
自身も現役時代にACLでインドネシアを訪れ、その熱気を肌で感じた。「自分が行ったのはもう20年以上前なので、今より規制が緩かったから、棍棒が飛んできたりとか色々ありました。だけど、なんかお祭りみたいな感じの雰囲気もありました。そういうところがアジアは多い感じはしましたね」と振り返る。
「浦和とかもそうでしたけど、迫力があるとなんかやりづらいというか。サポーターが気合い入っていると、相手のチームというよりも、ホームの選手のモチベーションが上がります。サポーターがこれだけ気合い入っているんだから、それに負けないようにこっちも答えなきゃとか、そういうのはあります」
もちろん熱狂的を通り越し、選手や観客の安全が脅かされるのはよくない。しかし今回は、日本代表の選手を歓迎するファンの様子が話題になるなど、「東南アジアでも、ファン・サポーターの人のレベルもかなり上がっているのかなと思いました」という。そんなピッチ外での熱量も記憶に残る一戦だった。