2戦2得点3アシストの久保に定位置を完全奪われた… 本田2試合連続クローザー起用も見せ場ゼロ

パス成功率は敵陣で50%台の低スコア

 日本代表FW本田圭佑(ACミラン)は28日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の本拠地タイ戦で、最終予選3戦連続のスタメン落ちとなった。右サイドで先発したFW久保裕也(ヘント)が2試合連続ゴールとなる1得点2アシストという活躍の影で、2試合連続でリードした状態からの“クローザー起用”となったが、見せ場を作れず。完全にレギュラーの座を失った格好になった。

 後半21分に声がかかり、久保ではなく逆サイドのFW原口元気との交代でピッチに入った。同24分には左45度からファーサイドを狙ったシュートを放ったが、見せ場はこのシーンくらいだった。

 本田はアジアサッカー連盟の公式サイトで公開された試合データでは、24分間のプレーで14本のパス。しかし、成功率は64.3%にとどまり、敵陣では53.3%まで低下した。同じく途中出場のMF清武弘嗣による同じパス本数での成功率71.4%、敵陣での68.8%に比べると明らかに精彩を欠いた。

 冬の移籍市場でスイスのヤングボーイズから移籍し、2チーム通算で今季公式戦17ゴールと勢いに乗る久保と、昨季は1ゴール3アシスト、今季はプレー時間100分未満とクラブで完全なる「パンキナーロ(ベンチ要員)」に陥った本田の対比は、代表チームでの活躍度にそのまま直結する結果になった。

 この日のタイ戦では、試合後にバヒド・ハリルホジッチ監督と通訳を交えて話し込んだ。ますます苦しい立場に追い込まれている本田は、6月のW杯予選では代表に招集されるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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