「J1、J2でもなかなか見られない」 敵地ゴール裏を覆う“巨大フラッグ”、代表OB「海外っぽい」【見解】
【専門家の目|太田宏介】話題呼んだ岐阜サポーターのビッグフラッグに驚き
J3のFC岐阜サポーターがアウェーで展開したビッグフラッグが話題を呼んだ。スタンドの大部分を覆いつくしクラブを後押しする光景には、元日本代表DF太田宏介氏も「J1、J2でもなかなかあそこまでの規模、大きいものは見ることができない」と驚きを隠さなかった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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驚きのビッグフラッグが出現したのは、11月10日のJ3リーグ第36節、カターレ富山のホームである富山県総合運動公園陸上競技場に乗り込んだ一戦。2-2のドローに終わったこの試合のキックオフ前、初年度から継ぎ足して作成しているというチームカラーの緑と白のストライプ模様のビッグフラッグが、サポーターによりスタンドの上層部分から掲出された。
ゴール裏のスタンドを覆う圧巻の光景に太田氏も「J1、J2でもなかなかあそこまでの規模、大きいものは見ることができないですよね」と感嘆。「海外っぽい雰囲気にも感じました。何よりあれはアウェーのスタジアム。2階席のほうから降ろすような形でものすごく迫力がありましたね」とJリーグの光景について言及した。
「最後の最後に追い付かれてしまって岐阜は不運な形になりましたけど、アウェーに乗り込んだ選手からしたら、あれだけの迫力とサポーターの数といてくれたら本当に心強いです」
その岐阜には、太田氏と同年代でクラブアンバサダーとして活躍する柏木陽介氏や田中順也氏がいる。
「彼らには岐阜の話をよく聞きますね。『本当に現地のサッカー熱もありますし、育成年代からもすごく力を入れているチームで、もうポテンシャルがすごいよ』と。そういうクラブが、1つ上のカテゴリーに上がってサッカーを通して地域を活性化したり、盛り上がったらいいなと思いますよね」
一方で太田氏がクラブアンバサダーを務める町田は、今季J1挑戦1年目。「それぞれチームによって形ってあると思うんですけど、ただあのような風景は町田でも見たいですね。もちろん準備も色々大変だと思うんですけど……」と、より町田というクラブを大きくしていく算段を考えていた。
太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。