「僕ら世界レベルの選手になると」 久保建英のスタンダード、“数字>質”を掲げる理由
バルセロナ戦でスペインを驚かせる圧倒的なプレー
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森保一監督率いる日本代表は11月15日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地インドネシア戦に臨む。ここまで3勝1分の無敗で首位を独走している日本だが、7万人を超える完全アウェー、高湿度の過酷な環境、芝も深くボコボコなピッチ……さらに帰化選手が多い難敵攻略が鍵となる。MF久保建英は直近のリーグ戦でスペインの強豪で自身にとっては古巣のバルセロナを撃破。MOMの活躍で、選手として世界のトップ、一段階上がったプレーを見せつけた。インドネシア戦では途中出場の可能性もあるが、久保のクオリティーはアジア最大の脅威となるはずだ。
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「特にバルサなんか今季ちょっと手つけられないぐらい強いんで、たまたま勝ちましたけど、僕らは。どうしてもやっぱね、(バルサは)前線の選手は得点に絡んでる率が僕らとは違いますし、チャンスの数も違うと思う。今季のソシエダの出来であれだけやれてたら、僕個人としては満足はしてますけど、でもやっぱりどうしてももっと点に絡みたいなってところは、正直自分じゃどうにもできないので、もっと得点を決めたいなっていう。プレーに対して結果がついてきていないのがもったいないっていう記事、僕も見ましたけど、その通りだと思う。あれだけのプレーで、アシストも点もつかないっていうのは、前回のバルサ戦なんか特にもったいないと思います。結局勝っているし、サッカーわかる人はわかってくれてると思うんでいいんですけど、僕らなんかやっぱり世界レベルの選手になるとサッカーわかってる人のためだけにプレーするわけじゃないんで、そういったところで目には見える結果っていうのも求めていきたいなと思います」
今季リーグ戦では13試合3ゴール。だが、守備も含めて圧倒的なプレーを見せている。それでも「数字」にこだわる理由は久保の目線が“世界”だからだ。幅広いファン・サポーターに対して「タケフサ・クボ」を知らしめるために必要なこと。今季は先発だけでなく、ベンチスタートの機会も増えている。その思いも率直話した。
「使ってくれよって思いますよね、それは。どこのチームでもどの立場でも僕は試合出たいんで、特に感情隠せるタイプでもないですし、どうしても多分出ちゃうのは毎回ありますけど。でも、結果出てるんで今、結果出せば使ってもらえるっていうのわかっていますし、そこはやっぱり自分のパフォーマンスを上げていくことで試合に使ってもらえる回数も上がると思いますし、まだやっぱり使ってもらうにしても50分で交代とか、そういうところもありますけど、そういうときもやっぱもっと出たいとは思いますけど、でもやっぱり自分のパフォーマンスが悪かったらそれは口だけの選手になっちゃうんで。今みたいなプレーを続けていけば僕ももっと要求できるのかなと思いますけどね」
どこのチームでも、どの立場でも……というのは代表も。ピッチに立ってこそ久保の輝きを知ることができる。今シリーズは合流が最も遅く、コンディション面も考慮されるとみられるが「僕は試合できればいい。とりあえずチャンスがあれば、自分のプレーを出したいなっていう。せっかくここまで来てるんで、もったいないなと思いますね」。どんな状況でも悔しさを抱えて、それを力に変える。11月はFW上田綺世が負傷で選外なこともあり、森保ジャパンとして得点力が必要。“数字”にこだわる久保だからこそ、ここでゴールという結果も見せたい。
インドネシア入り後、特に現地からの人気が高く、連日ファンから「クボ!クボ!」という声が飛んでいる。そのサッカー熱を「羨ましい」と話した。久保が注ぐサッカーへの情熱……日本へ伝わるよう、ここインドネシアで存在感を見せつけてくれるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)