大暴動で死者も…高すぎるサッカー熱「羨ましい」 約8万人アウェーにどう立ち向かう
インドネシアでのトレーニング初日は6人がピッチで汗
森保一監督率いる日本代表は11月11日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のインドネシア戦(15日)に向けて練習をスタートさせた。国内組のDF長友佑都、GK谷晃生、DF関根大輝、DF高井幸大に加えて、MF堂安律、MF藤田譲瑠チマがピッチに出て約50分間汗を流した。このトレーニングには50人を超えるインドネシアメディアが殺到。現地でのサッカー熱の高さを感じさせた。
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しとしとと雨が降るなか、日本代表の練習にはズラリとインドネシアメディアが並んだ。テレビカメラは10台以上、50人を超える敵国メディアは取材エリアまで駆け付けた。
「サッカー熱がね、非常に高いなと。空港でも夜中2時に着きましたけど、テレビカメラとかファンとかが集まっていたんで、なかなかねこれはないと思う。非常にうらやましいなというか、このサッカー熱が。自分がちょっとハリウッドスターになったかのような気分にさせられるような。夜中に空港が騒がしく、メディアもすごかったので、これはなかなか僕の経験でもないですね」
長友がそう話すほどの熱狂ぶり。前日10日、航空機が引き返すトラブルに見舞われた国内組は11日の午前1時45分ごろに現地へ到着した。深夜の時間帯でも現地ファン約10人、テレビカメラも2、3台が空港で待ち受けたという、米ニュース専門放送局「CNN」インドネシア版は長友に直撃。サングラス姿の長友が現地ニュースで流れた。
インドネシアというと約2年前、1部リーグの試合後にサポーターと警察による衝突で150人以上の死者を出した大暴動が起きたこともある。そんな熱いサポーターが駆け付ける試合当日は7万8000人収容のスタジアムが満員になるといい、超アウェーが予想される。
堂安は「彼ら(インドネシア)の選手のフォロワーを見てもすごい人数がいたりしていた。だからサポーターがサッカー熱をすごい持って国として盛り上げようとしているものだと思う」と実感。そのなかで、超アウェーは「わくわくするじゃないですか。楽しいですし。やっぱり嫌いな選手はいないと思いますよ。アスリートはそういうのが好きな選手が多いと思います」と頼もしかった。
オランダ生まれの選手が多く帰化して急成長を遂げているインドネシア。シン・テヨン監督のもと最終予選は3分1敗と健闘している。全力で勝ち点を狙いに来る“難敵”相手に圧倒的な力を見せつけられるか。森保ジャパンの真価に注目だ。