バルセロナを切り裂いた突破は「相当難しい」 元日本代表が分析した久保建英は「抜群に上手い」【見解】

ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】
ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】

【専門家の目|太田吉彰】バルサ戦でマン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せた久保

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が現地時間11月10日に行われた首位FCバルセロナ戦でMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝く活躍を見せた。前半30分には右サイドからバルセロナ守備陣を切り裂いた衝撃的なドリブル突破に、元日本代表MF太田吉彰氏も「抜群に上手い」と感嘆した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 ラ・リーガ第13節でリーグ首位を走るバルセロナと対峙したソシエダ。スタメンに名を連ねら久保が衝撃的なプレーを見せたのは前半30分だった。味方のパスを受けて右サイドを駆け上がると、縦への仕掛けから鋭い切り返し。一度味方に預けてから再びボールを受けると、DF2人の間を突破して切れ込み左足で痛烈なシュートを放った。 

 惜しくもGKに阻まれてゴールとはならなかったものの、バルセロナのDF陣が手も足も出ない鮮烈なプレー。太田氏は「最初のプレーで縦への仕掛けを入れていて、これがあとのプレーに効きました。一度ボールを止めたときに顔を上げていて、中の状況を確認しています。そこで自分で行く、と決めた決断の早さが素晴らしい。一瞬の速さは相当早い。最初のプレーで相手のDFにも縦への意識がすごくついていたと思う。だからカットインする時のスペースが空いていたと思います」と、このプレーの凄さを分析した。

 なによりも凄いのが屈強なバルセロナのディフェンス陣相手にこれをやってのけたこと。「タッチも柔らかくて細かい。細かいタッチで相手の間を抜いていくのは相当の勇気と決断力が必要。あの一瞬で判断するのは相当難しい。本当に凄さが分かります」と大絶賛だった。

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太田吉彰

おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。

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