22歳日本人が欧州で喝采 ピンチ救うプレーが決勝弾に「シーズン最高のゲーム」「目立った活躍」
日本代表GK鈴木彩艶が弾いたボールがカウンターの起点に
イタリア1部パルマに所属する22歳の日本代表GK鈴木彩艶は、現地時間11月9日のセリエA第12節のヴェネチア戦にフル出場した。1-1の同点で迎えた後半22分に至近距離のシュートをファインセーブすると、そこからのカウンターでチームが決勝点を挙げている。イタリアメディアでは「シーズン最高のゲームをした」と称賛された。
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パルマは開始5分で相手FWハンス・ニコルッシ・カビーリャの鮮やかな左足ボレーで失点するが、前半17分にはDFエマヌエレ・バレリが距離のあるシュートを突き刺して同点に追い付いた。そして後半22分、ヴェネチアが左サイドから切り込んできた攻撃で最後はゴール前でのシュートを許すが、距離を詰めた鈴木がファインセーブ。こぼれ球を拾ったパルマは一気にスピードアップしてカウンターを発動し、最後はゴール前のこぼれ球をFWアンジュ・ボニーが蹴り込んで決勝点を挙げた。
昇格組のパルマは第2節で名門ACミランに勝利したものの、その後は勝利から遠ざかった。引き分けを粘り強く拾ってはいたものの、これが2勝目で暫定13位まで一気にポジションを上げた。
鈴木についてイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は「6.5点」とし、「失点場面はできることがなかったが、必要な場面では常にそこにいた」と評した。また、サッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」も「6.5点」として「ゴールポストの間でも飛び出しても確実で、守備陣に自信を与えた。失点にできることは多くなかったが、試合の残りでは正確なプレー参加と切れない集中力で目立った活躍だった」と称賛した。
また、パルマ専門のニュースサイト「パルマライブ」でも「6.5点」とされたが、「常に確実で注意深く、日本人GKは恐らくシーズン最高のゲームをした。間違いなく、失点の責任は彼のものではない」とプレーを評価された。
時にペナルティーエリア外への飛び出しが不安定だと指摘されることのある鈴木だが、ここ2試合では連続してイタリアメディアからも高評価を受けるプレーを見せた。この後は日本代表の活動に合流するためインドネシア入りするが、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の舞台でも安定感のあるプレーが期待される。