「苦い紅茶のような味に少しの砂糖を」 優勝候補vs中位…浦和指揮官が指摘した難しさ
スコルジャ監督「非常に高いモチベーションでやってくる相手とのゲーム」
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は11月8日、定例のオンライン会見を実施した。2日後にサンフレッチェ広島と戦う試合について、「今季の苦い紅茶のような味になっているシーズンに少しの砂糖を加えるようなチャンス」と表現した。
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浦和は8月末にペア・マティアス・ヘグモ監督を解任し、昨季にチームを率いて1シーズンで退任していたスコルジャ氏が新監督として復帰した。再就任初戦こそ勝利したものの、その後は4連敗もあり一気にJ1残留争いに足を踏み入れたが、その後の2試合を1勝1分で乗り切って緊急事態は脱した感がある。その浦和が10日にホームへ迎え撃つのが、勝ち点2差で首位のヴィッセル神戸を追う優勝争い真っ只中の広島だ。
ミヒャエル・スキッベ監督が率いる広島とは昨季も対戦経験を持つが、今季は夏のウインドーでも効果的な補強がありチーム力が増している。そして、マンツーマン気味に合わせてくることも特徴だけに「どの監督にとっても、対マンツーマンの試合は大きなチャレンジになる。ソーンディフェンスのチームとはまた違った対策が必要になる」として、「タフな試合になると予想している。私が就任してから最も厳しい試合になるだろう。そして、両チームとも違った理由から勝たないといけない試合だ」と話した。
広島には優勝争いという自然な目標がある。それだけに「非常に高いモチベーションでやってくる相手とのゲームだというのは理解しないといけない」と話す。一方の浦和はJ1残留争いに一息ついたところであり、自分たちで発奮材料を見つけていく必要がある。
そうした違いのある状況について指揮官は「広島戦は浦和にとって、今季の苦い紅茶のような味になっているシーズンに少しの砂糖を加えるようなチャンスになると思う」と表現した。4万人を超える観衆が予想されるだけに「ホームにたくさんのサポーターが駆けつける中で優勝候補の相手との対戦に良い姿勢でプレーして、良い内容で良い結果もプレゼントできれば」と話した。
浦和が勝利すれば、他会場の結果次第でJ1残留も確定する。6月には勝ち点2差だった広島と一気に明暗が分かれたシーズンになっているが、その苦みを一時でも忘れるような試合ができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)