“香川超え”のチャンスと捉える清武、定位置奪取に自信 「ずっと真司くんと争って…もちろん出たい」

昨年11月のサウジ戦では香川に変わってトップ下で先発、タイ戦出場へ意欲

 28日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選タイ戦に向けて、日本代表は前日のトレーニングに臨んだ。MF清武弘嗣(C大阪)は国内復帰後初の代表戦出場に向けてモチベーションを高めているが、同ポジションのMF香川真司(ドルトムント)との序列を覆すチャンスと捉えているようだ。

 2-0で勝利したUAE戦で清武はベンチスタート。中盤2列目の位置は香川がスタメンで、途中出場で倉田秋(G大阪)が起用され、清武に出番は巡ってこなかった。今冬にセビージャから国内復帰を決意して以降初となる代表戦について問われると、「飛行機の移動がなくなったくらい。コンディションは良いですし、そのなかで常に試合には出たい」と出場への意欲を語っている。

 清武は昨年11月のサウジアラビア戦では香川に代わってトップ下で先発起用された。アルベルト・ザッケローニ前監督時代から代表に招集され続けていた清武だが、トップ下ないしインサイドハーフのファーストチョイスは、海外移籍前のC大阪で同僚だった香川だった。チームの勝利を優先しつつも、“香川超え”を果たす強い思いと自信はあるようだ。

「ずっと真司くんとトップ下を争って、真司くんと僕がいてとやっているけど、もちろん試合には出たいですし、そのなかでピッチの上で絡みたいという気持ちはあります。5、6年代表にいるけど、こういう気持ちは初めてではない。出ても出なくても自分の考えるトップ下像とかは常に持ちながら準備していきたい」

 指揮を執るバヒド・ハリルホジッチ監督も監督会見で「他のソリューションを見つけ、他の選手にチャンスを与えなければいけない」と、UAE戦とは違うメンバーの起用を示唆している。勝ち点3獲得が不可欠となるタイ戦で清武に出番が回ってくれば、誰よりも強い気持ちで結果を追い求めるのは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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