「スシよりも流行に乗った日本人選手」 急上昇する久保の評価、欧州スカウト陣が注目
「新たな日本人トレンド」として久保を特集、万能型のプレースタイルも紹介
日本代表FW久保裕也(ヘント)は23日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選UAE戦で決勝点となる先制ゴールを挙げるなど、一躍日本代表に欠かせない一員となった。その評価は欧州各国で高まっており、ポルトガルの専門メディア「マイス・フッテボル」では「新たな日本人トレンド現る」とのタイトルで特集を組んでいる。
同記事では幼少の頃からのサッカー歴、そして15歳で京都サンガF.C.の下部組織に入団以降のキャリアを紹介。2013年夏にスイスのヤングボーイズに移籍すると、131試合で計37ゴールを奪って決定力を向上させてきたと評価。そして今年1月に300万ユーロ(約3億6000万円)の移籍金でヘントに移籍して以降、7試合572分間の出場で5ゴールを決めるなど、メディアでの扱いが大きくなってきたことにも触れている。
久保のプレースタイルについて「オフ・ザ・ボールの動きに優れていて、チームメートのためにスペースを与えることができる。また技術的にも向上しており、ここ最近の例では個人能力で打開して得点を決められる。利き足は右ながらも左足も上手く使えている。またミドルシュートを持っている」と万能型であるとしている。
日本代表ではバヒド・ハリルホジッチ監督もその成長ぶりに当初は気づいていなかったが、W杯予選で指揮官の起用に応えていることも伝えている。その躍動ぶりに「アジア市場の大きさもあって、プレミアリーグとブンデスリーガのクラブの関心も伝えられている。スシよりも流行に乗った日本人選手に、何人かのスカウトが注目しているのは確かだ」とさらなるステップアップの可能性も言及している。
スシよりも“美味しい”注目銘柄に――。今後、欧州での久保への評価はうなぎ登りになるかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images