両翼こそハリルJ「一番の強み」 香川が語る“専守防衛”タイ攻略のイメージ
原口、久保の局面打開力をインサイドハーフとしていかに生かすか
日本代表MF香川真司(ドルトムント)は23日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のUAE戦で、4-3-3システムのインサイドハーフを務めたが、昨年11月のサウジアラビア戦に続き先発起用された左の原口元気(ヘルタ・ベルリン)、右の久保裕也(ヘント)という両ウイングを生かすことが、ハリルジャパン勝利への生命線になると指摘している。
「両サイドが今の一番の強みなのでね」
26日の夕方に埼玉県内で部分公開練習を終えた香川は、ハリルジャパンのストロングポイントをこう語った。3トップの両ウイングの局面打開力が、UAE戦で強調されていた。だが専守防衛が予想されるタイ相手には、単純なサイド攻撃では崩し切れない可能性もあるという。
「そこ(両サイド)をどう生かすのかというのは、一つ大きなポイントだと思っている。タイがスペースを与えてくれないだろうなかで、(UAE戦と)同じことをやっても難しさはあると思っている。チームとしての狙いはそこに持ちながらも、できなかった時に自分がどう動くのかであったり、そういうアイデアは出していかなきゃと思っている。そうでないと、彼らももっと生きてこない」
香川は両ウイングの局面打開力を、一歩下がったポジションからサポートする。そして、サイド攻撃が行き詰まった時に、ドイツで「小さな魔法使い」と呼ばれる華麗なテクニックと創造性で息吹を与えることができるのか。日本代表の背番号10は、タイ戦で自分自身にテーマを突きつけている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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