原口元気が驚き「こういうチームもあるのか」 ドイツと共通点…Jリーグには珍しい攻撃
後半18分から出場した浦和・原口元気「ちょっとブンデスっぽい試合だった」
浦和レッズは10月30日、J1第35節の先行開催分で横浜F・マリノスとアウェーで対戦して0-0で引き分けた。後半18分から途中出場した浦和のMF原口元気は、「ちょっとブンデスっぽい試合だった」と振り返った。
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両者無得点で推移した後半18分に、浦和のマチェイ・スコルジャ監督は原口とFWチアゴ・サンタナをピッチに送り込んだ。段階的に選手交代を行い、後半43分には原口のカットインから逆サイドのFW二田理央にクロスを送ると頭で折り返し、サンタナが流し込んだ。土壇場での決勝ゴールかと思われたが、二田がわずかにオフサイドでゴールは認められなかった。
原口はこの場面について「オフサイドだったけど、練習からあの形はやっていた。(横浜FMが)4バックでウイングの選手が守備に帰ってこないので、左からいけば右の裏、右からいけば左の裏が空いているというスカウティングもあったので狙い通りだったんですが」と、悔しさも見せながら話した。
一方で、この横浜FM戦でのプレータイムについて「前半からJリーグには珍しくかなりオープンで、マリノスが大分やり合うチームなので、かなりやり合うチームでちょっとヨーロッパっぽいと思いながら。後半に入ってもちょっとブンデスっぽい試合だったので、こういうサッカーをするチームもあるのかとプレーしながら。なので、なんとなくやりやすさはあった」と話した。
横浜FMのウイングが前残りすることも含め、少しコンパクトさに欠けるように見える一方で、広いスペースを力のあるアタッカーが仕掛ける攻撃には魅力がある。その意味では、Jリーグでは少し珍しいスタイルだけに原口にも10シーズン過ごしたブンデスリーガのゲームとの共通点を感じさせたようだ。
プレーメーカーのスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンとは公式戦で初めて同じピッチに立ったが、グスタフソンは原口との関係を「素晴らしい選手だし、サッカーの理解が似ていると思う。彼がドイツで長年プレーしてきたこともそうだし、もちろんキャラクターもあると思うけど」と話した。今後、ともにピッチに立つ機会が増えればいいコンビネーションを見せる場面が出てくることも期待される。
最終的にはスコアレスドローで終わる試合になったが、両者が守備的に構えただけのゲームではなかっただけに局面バトルには迫力があった。