長友、アジア杯連覇の鍵は自己犠牲 「W杯はエゴや理想のサッカーを求めすぎた」
全員がチームのためにプレーできれば「今の日本の力なら自然に頂点にいられる」
ブラジルでの日本代表の惨劇と自らの不振は大きな反省材料となっていた。好調時には一瞬の加速でマーカーを置き去りにする長友は、W杯優勝、そして、世界一のサイドバックという自分自身に対する暗示に縛られ、自己犠牲よりも自分自身で局面を打開することに重きを置いていた部分もあったのかもしれない。
チームのために誰よりも走る。泥臭さと圧倒的な運動量という、プロ生活をスタートさせた当時の原点に回帰し、勝利のために犠牲になろうとしている。
ただ、言葉にしないだけで、高い目標を捨てたわけではない。
「それ(自己犠牲精神)を1人1人持てるようになると、今の日本の力なら自然に頂点にいられるんじゃないかな」
カタール大会に続く、大会連覇の鍵は味方のために労を惜しまない気持ちにあると長友は信じている。11人がピッチ上で自己犠牲精神を発露できれば、栄冠を再び手中に収めることは可能かもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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