選手ミーティング→連敗ストップの裏側 浦和監督が明かした“提案”「夕食会を開くなど色々考えた」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

スコルジャ監督が記者会見で柏戦の勝利を振り返った

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は10月28日に定例の記者会見を実施。4連敗を止め5試合ぶりの勝利を収めた23日の柏レイソル戦の前に行われた選手間ミーティングについて、「チームの一体感を高めるために夕食会を開くなど色々と考えた」結果として行われたものだと話した。

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 浦和は23日の柏戦で試合終了間際のPKにより1-0の勝利を収めた。変則的な日程だが、30日にはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)に出場している横浜F・マリノスとのアウェーゲームを戦う。指揮官は「4連敗のあとで非常に嬉しい勝利になった。クラブもサポーターも必要としている勝利だった。しっかりここで慎重に集中して準備をしたい。ガンバ戦(9月14日)の勝利の後、次の試合の内容が非常に良くなかった。それは繰り返したくないと思っている」と、気を引き締めている。

 その柏戦の勝利後、選手たちの多くが21日に選手間ミーティングが開催されたことに触れた。そこでは多くの選手が意見を発信したとされたが、スコルジャ監督は「このミーティングが非常に長いものになったので驚いているが、内容は聞いていないものの良い効果があったと思う。ミーティングのあとに練習をしたが、その練習ですでに集中力も上がって非常に強いエネルギーを感じた」と話し、即座に効果を実感したという。

 一方で、そのミーティングが開かれた経緯は指揮官からの提案もあったという。「原口元気や経験豊富な選手とはいつも話している。そして、今は難しい時期だ。みんなで脱出しようとしている。新たな選手が多いなか、私も来てから日が浅い。だからチーム全体、選手たちと一緒に仕事を進めたい。チームの一体感を高めるために夕食会を開くなど色々と考えたが、選手だけでミーティングをするのが良いのではないかと考えた」と、ピッチ外で打った手が有効に働く結果になった。

 30日に対戦する横浜FMは27日に天皇杯準決勝で延長戦120分間を戦っている。FWアンデルソン・ロペスがフル出場したことなどもありメンバー構成は読みづらいが「マリノスが疲れている、アドバンテージがあると思ってはいけない。非常にタフなゲームに対しての準備をしようと話した。選手たちに期待しているのは、柏戦の前と同じような姿勢だ」として、「マリノスがどのような形、メンバーできたとしても非常にタフな試合になるのは間違いない」と厳しい表情を崩さなかった。

 柏戦の勝利でJ1残留争い本格参戦への危機的状況からは一歩抜け出した感はあるものの、それが継続できるかが問われるゲームになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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