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インザーギ監督、ミラン選手の自信喪失を嘆く 「苦境で自信を失ってしまう」
トリノ戦で終盤に追いつかれドロー
ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が10日のトリノ戦で1-1のドローに終わった後、選手の自信喪失を嘆いた。衛星放送「スカイ・イタリア」のインタビューで語ったもの。退場者を出しながら、後半36分までリードを守っていたミランはセットプレーから同点に追いつかれ、痛恨の勝ち点1に終わっている。
「もしも11人対11人の状況ならもっとうまく事を運べたかもしれない。10人でよく粘ったが、コーナーキックから同点弾を許してしまった。どうにか対処すべきだった」
インザーギ監督はそう悔やんだ。前半ロスタイムにイタリア代表DFマッティア・デシリオが2枚目のイエローカードで退場処分となった。
「50分間も10人で戦うことは難しい。空中戦で苦しんでいたのでアレックスを投入したが、その直後に最高のヘディングシュートを食らってしまった。デシリオはイタリア代表のDF。右利きなので右サイドで楽にプレーできると思った。アバーテはまだ3日で2試合戦えるコンディションではない。彼にはイタリア杯に準備させたい」
故障明けのイニャツィオ・アバーテが本調子でないことを指摘する一方、最大の修正点はメンタルにあるという。
「最大のミスはミランが引きすぎたこと。前線に押し出そうとし、選手を鼓舞したが、チームは苦境で自信を失ってしまう。それを改善するのが私の仕事だ。同点弾を喫しなければ、10人で勝利を手にしていたことになる。ゲームプランは高い位置でプレスをかけて、先制点のようなチャンスを作ることだった、だが、ボールを保持し続けることは難しかった。今季、苦労することは覚悟していたし、監督として集中した仕事を続けるつもりだ。だが、このチームには個性と自信が欠けていた。先制して勢いがつくところでナーバスになってしまう」
中3日の連戦でメンバーを大幅に入れ替えるターンオーバー策も実らず。ミランは昨年12月14日のナポリ戦から白星から遠ざかっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images