逸材19歳、即結果で示した“才能” 「3年後、笑って終われるように」…見据える未来

途中出場からゴールを決めた谷川萌々子【写真:徳原隆元】
途中出場からゴールを決めた谷川萌々子【写真:徳原隆元】

4点目を決めた谷川萌々子「点決められたというのは自分への自信にも1つつながった」

 なでしこジャパン(日本女子代表)は10月26日、国立競技場で韓国女子代表との国際親善試合に臨み、4-0で快勝した。試合を決定づける4点目を決めたのは、後半から途中出場していたMF谷川萌々子。U-20女子ワールドカップで準優勝に輝いた同世代の選手たちも選ばれた新生なでしこで、確かな成長を示した。

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 3点リードで折り返すと、後半からMF長野風花との交代で谷川がダブルボランチの一角に入った。すると後半11分、右サイドを駆け上がったDF守屋都弥がボックス内へグラウンダーの折り返し。ここに走りこんだ谷川が右足を振り抜くと、ゴール右下に吸い込まれた。19歳とは思えぬ見事なシュート精度だった。

 谷川自身も「試合入る前に、まずクロスのところでしっかり自分も入りたいなと思っていて、そこにうまくランニングできたのはまず1つよかったなと思います」と振り返ったゴール。守屋にボールが入った瞬間に手を挙げてアピールすると、「都弥さんもそこをしっかり見ていいボールをくれた」と感謝した。

 パリ五輪後の初戦でいきなりのゴールを「今回、点決められたというのは自分への自信にも1つつながったかな」と振り返る。4-4-2のダブルボランチと過去の代表戦よりも前でのプレーで残したのは、澤穂希を思い起こさせる強烈な印象。「自分の特徴を少し出せたかなっていう風に思います」と笑顔も見せた。

 スーパーゴールで大きな爪痕を残した五輪だったが、怪我で悔しさも味わった。「そういったなかで、この残りの3年間が非常に大事な時間になってくるので、その3年後、笑って終われるように、日々その日を想像して過ごす必要があるかなという風に思います」。その視線はすでにロス五輪を見つめていた。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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