自分は対象外→突然の指名に驚き「英語、喋れないですよ」 反論した佐々木監督代行の狙い

主将を務めたなでしこの山下杏也加【写真:徳原隆元】
主将を務めたなでしこの山下杏也加【写真:徳原隆元】

キャプテンを務めた山下杏也加「自分は全然対象外というか、自分でいいのかな」

 なでしこジャパン(日本女子代表)は10月26日、国立競技場で韓国女子代表と国際親善試合を行い、4-0で快勝した。キャプテンマークを巻いたのは、長らく務めていたDF熊谷紗希ではなく29歳のGK山下杏也加。佐々木則夫監督代行から前日の練習前に伝えられたといい「自分でいいのかな」と本音も明かした。

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 今年7月のパリ五輪でも守護神を務めると、同8月にはマンチェスター・シティに加入。海外組としてなでしこジャパンに選出されると、前日の練習前に監督代行から「キャプテンにしようと思う」と声をかけられた。思いがけず「英語、喋れないですよ」と返答すると、「そんなん関係ない」と言われたという。

 突然の指名にクリーンシートと結果で応えた。「自分の中でのキャプテンの性格とか、行いというか、そういうのに自分は全然対象外というか、自分でいいのかなって。今までずっと甘えていたっていうか、紗希さんに。それを自分が自覚しなきゃいけないんだなと再確認しました」と充実した表情も見せた。

 佐々木監督代行も「これまで主軸GKとして様々な経験をしてきた。精神的にも、キャプテンという重責をプラスアルファしてプレーしてもらうことで、もう1つステップアップするきっかけになってほしい。もっとコメントなどもそうですが、言葉でも表現できるような経験も積ませたいと思った」と語った。

 さらには「オファーをしたらけっこう喜んでいた。英語はできないと言っていたけど、イングランドでやってるんだろと(笑)」とツッコミ。「でも、役目は果たしてくれたと思う」とピッチ上での振る舞いに賛辞を贈った。予想していなかったキャプテン就任は、山下にとって大きな経験になったに違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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