「一人ひとりの想いが日本のレベルを押し上げる」 “復活の守護神”川島が競争激化を歓迎

ハリル監督が最終予選6試合目でGK変更を決断

 日本代表GK川島永嗣(メス)は、23日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地UAE戦に先発出場を果たし、ビッグセーブでピンチを防ぐなど2-0の勝利に貢献した。34歳の守護神は「お互いがレベルを上げることで日本人GKのレベルが上がる」と、GK西川周作(浦和レッズ)らとの競争を歓迎。GK陣の成長は代表のレベルアップに不可欠だと主張している。

 バヒド・ハリルホジッチ監督は最終予選6試合目にして、不動だったGKの入れ替えを決断。川島を昨年6月のブルガリア戦以来、約10カ月ぶりにスタメン起用した。昨夏に加入したフランス1部メスでは、第3GKという序列を崩せずにリザーブチームでのプレーを余儀なくされているベテランの起用は驚きを与えた。

 しかし、川島は指揮官の期待に見事に応えてみせる。前半20分、DF森重真人(FC東京)からボールを奪ったUAEのMFアルハンマディのスルーパスにFWマフブードが抜け出し、1対1のピンチを迎えたが、両足を広げ、股間を狙った相手のシュートを左足でブロックして完璧に阻んだ。このスーパーセーブなど最後の砦として安定したセービングを見せ、完封勝利を呼び込んだ。

 川島はGKの定位置争いについて「誰が出てもおかしくない」と前置きした上で、より激しい競争が行われることがチームに良い影響を及ぼすと語っている。

「お互いがレベルを上げることで、日本人GKのレベルが上がると思っている。自分が年齢を気にしているわけではない。みんな試合に出たいと思っている。出た人が常にベストを尽くさないといけない」

 

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