「ボール保持のイメージが湧きます?」と本田が警鐘! ハリル流の堅守速攻はタイに有効なのか
「思った以上に厳しい試合になる」
「思った以上に厳しい試合になると思います。引かれると思うので。逆にこの代表がやっているサッカーは、攻められる方が特長を生かせるのかなと感じるので。カウンターをさせてもらえないですよね、引かれると。これは今、結構大変なんじゃないかと思います。(ボールを)保持してやるイメージが、皆さん湧きますか? という話ですよね。僕らは湧かさないといけないですけど、課題はあるでしょうね」
タイは日本との敵地決戦で、自陣に深く引いてくる可能性が高い。堅守速攻を軸に久保と原口ら両サイドの局面打開力が生命線となっているハリルジャパンの攻撃で、タイが自陣深くに引きこもった場合に攻略できるのだろうか。ポゼッションを志向したアルベルト・ザッケローニ元監督時代と対極にある、ハリルスタイルでのタイ攻略の難しさを覚悟している。
前回のUAE戦では、チーム全体で守備から入るスタンスが功を奏した。さらに前半13分という早い時間帯に得点を挙げてリードしたことで、カウンターでゴールを脅かす理想的な展開につながった。タイ戦では対局の展開が待っているかもしれない。
「この間のUAE戦だけでは、それ(ボール保持)をイメージするほどの内容は見せられなかったから。全くUAE戦と同じサッカーをしたら良いサッカーをできるということではないので、サッカーの場合は。全く違うサッカーになるでしょうね。そこはイメージしておかないといけないと思います。それは選手全員が分かっていると思いますけど」
本田はこう語っている。ボールを支配する時間が増える可能性の高いタイ戦で、ハリルジャパンは勝ち点3を手にできるのか。そして、警鐘を鳴らした本田自身は世代交代の進む危機的状況で出番を手にできるのだろうか。大きな注目が集まる一戦となりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images