ハリルJ緊急招集の浦和DF、“MF登録”に見る起用法 指揮官は「ボランチで考えている」

今野、高萩の離脱を受け遠藤が追加招集 浦和の練習試合後、すぐに合流

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、ホームのタイ戦に向けてハリルジャパンのボランチ2人が緊急離脱との報を受け、浦和レッズのDF遠藤航が日本代表に追加招集された。遠藤は25日、11時にキックオフされた東京国際大学とのトレーニングマッチ(35分ハーフ)にフル出場して70分間プレーしていたが、クールダウンもそこそこに日本代表へ合流するために急いだ。そして、そのまま代表のトレーニングに参加した。

 バヒド・ハリルホジッチ監督から個人的に呼び出された遠藤には、「クラブでボランチで出て欲しいみたいな(苦笑)」との要望が伝えられたという。この日も遠藤は、浦和で3バックの中央でプレーしていたが「基本的には、そういうことを言ってくるということは、ボランチでハリルは考えていると思います」とも話し、浦和でのDF登録ではなくMF登録とされたのも、それを裏付けているだろう。

 遠藤の追加招集は、MF今野泰幸とMF高萩洋次郎の離脱を受けてのものになる。23日の敵地UAE戦では、MF山口蛍をアンカーに、今野とMF香川真司がインサイドハーフを務める構成でゲームに臨んだ。遠藤の起用法は、いくつかのパターンが考えられる。

 一つは、単純に遠藤を山口のサブとしてベンチに控えさせ、疲労や負傷などの事態に備えさせること。そして、リードした展開なら後半の半ば過ぎに遠藤を投入してダブルボランチに切り替えるという手もある。28日のゲームは自陣深くに守備ブロックを築くことが予想されるタイが相手だけに、より攻撃的な陣容にするという狙いなら、MF清武弘嗣らをインサイドハーフに起用する可能性はある。

 

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