世代交代の危機に直面も“本田節”炸裂 「今が楽しい。自分自身が試されている」

世代交代の流れに抗うエースのプライド

 本田はプレータイムに恵まれていないなか、冬の移籍市場でプレミアリーグのハル・シティからのオファーに断りを入れたとされる。さらに、2月中のアメリカMLSシアトル・サウンダースへの移籍も実現しなかった。

 それだけに「本田はいったいどういうプレーをするのか、みんなが分からないと思う」と現状を認識する。それでも「普通に見せることができて、また点を取ることができて、これくらいできるんだなとなれば、またチャンスは増えてくるんだと思います」と、これまで“エース”として君臨してきた矜持は捨てていない。

 UAE戦前には、相手国のメディアからも「もはや日本は皇帝ケイスケのチームではない」とまで称された。自らがMF中村俊輔などからポジションを奪い取り、実現してきた世代交代。立場が変わった今、それに必死に抗う姿を見せている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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