4連敗の浦和指揮官「悲惨なものに」 巻き込まれた残留争い…鍵を握る“シンプルさ”

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

スコルジャ監督「今やっているのはシンプルで分かりやすい指示を与えること」

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は10月21日、トレーニング後に定例のオンライン会見を実施した。本格的に残留争いに巻き込まれてきた中で、同じ勝ち点を持つ柏レイソルと23日に対戦する試合に向け「このゲームの重要性は言うまでもなく皆が分かっている」と話して、戦闘モードを求めた。

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 浦和は19日の東京ヴェルディ戦に1-2で敗れて5シーズンぶりの4連敗を喫した。失点そのものはクイックリスタートとコーナーキックからのもので「流れの中から失点しなかったので守備の全てが悪かったとは言えないと思う」と指揮官は話したものの、「しかし今は結果が最も重要であり、それは悲惨なものになってしまった」と受け止めた。特に4連敗の原因でもあるセットプレーの守備は、10月の代表活動による中断中にいくつかの変更も加えたが抑えきることができなかった。

 勝ち点39で暫定16位の浦和は、8月に雷雨の影響で2試合が中止になったことから消化試合数が少ないことから、一般的に見れば多少有利な状況にある。しかし、そのうちの1試合こそ勝ち点39で並び暫定17位の柏と対戦する23日のゲームだ。つまり、結果次第で試合数のアドバンテージを1つ手放してしまうことになる。

 スコルジャ監督は柏戦に向け「このゲームの重要性は言うまでもなく皆が分かっていると思う」として、「私が選手やクラブに所属する人の全員に求めるのは、しっかり戦闘モードになってもらうこと。戦うことのみ」と話した。

 東京V戦の前半途中でMF小泉佳穂を交代させた理由を体調面だと話していた指揮官だが、柏戦に向け「怪我をしているのは安部裕葵のみ。(小泉)佳穂もチームと練習をしているし、安部以外は良い状態だと思う」とメンバーの状況についてコメント。そして「まずは監督として、どの11人でスタートするかを考えている。良いセットアップ、良い11人でスタートすること。前節のパフォーマンス、疲労、対戦相手のことを考えて準備したい」と話した。

 東京V戦の振り返りも含め戦術面はあまり答えなかったスコルジャ監督だが、「私が今やっているのは、環境を整えて選手たちが最も良い姿を発揮できるようにすること。そして、今やっているのはシンプルで分かりやすい指示を与えること。全員がシンプルなものを理解して力を発揮してほしい」と、柏戦に向けて話した。

 4試合ぶりのゴールになったMF渡邊凌磨のシュートの場面は、前線にアバウトなロングボールを蹴り込んだところにプレスをかけたFW松尾佑介がボールを奪ってつなげたもの。ラスト10分でMFサミュエル・グスタフソンがピッチに入るまでは全くと言っていいほど自陣から攻撃が組み立てられなかっただけに、指揮官がスタメン選考からどのような選択をするのかも注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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