「秋になったら強い」主将宣言→3連勝 首位相手に溢れる自信…湘南に根付く“伝統”
キム・ミンテ「それ僕、3連勝する前から自信を持って言っていたので」
湘南ベルマーレは10月19日、J1リーグ第34節でサンフレッチェ広島に2-1で勝利した。ホームで首位を撃破すると、レモンガススタジアム平塚を埋めた1万2303人の観客は、メインスタンドまで総立ち。怒涛の3連勝で残留争いからは一歩抜け出す形となり、秋に強い湘南というイメージを改めて植え付けた。
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前半28分、広島のDF中野就斗に豪快なゴラッソで先制を許すと、ゲームを支配される苦しい展開。前半終了間際に右CKからDFキム・ミンテがネットを揺らしたが、ファウルの判定で取り消しの不運に見舞われた。しかし、後半3分にFW福田翔生のゴールで同点に追いつくと、同ATにMF田中聡の逆転弾が生まれた。
広島に12試合ぶりの黒星をつけただけでなく、後半はオープンな展開に持ち込んで何度も決定機を作った。広島のミヒャエル・スキッベ監督も「オープンな展開の中で最終的に勝敗がついてしまったということに対して、彼らは少しラッキーだったと思いますし、自分たちはアンラッキーだった」と悔やんだ。
今季も一時は降格圏に入っていた湘南だが、暫定ではあるものの18位の磐田と勝ち点6差。ここ数年は毎年のように残留争いに巻き込まれながら生き残ってきたのと同様に、終盤戦に驚異的な強さを見せている。主将のキム・ミンテも「もう、なんだろう。なんかこの時期、秋になったら湘南は強い」と明かす。
「それ僕、3連勝する前から自信を持って言っていたので。結果になってよかったなと思います。まだ4試合は残っていて、今の広島に勝てるんだったら残り全部勝てると思っているので、自信を持ってやりたいなと思っています」
3連勝が始まった鹿島戦の後に、今季の目標を1桁順位と掲げていたキム・ミンテ。首位を撃破した直後には、「あと残り4試合全部勝ったら8、7位ぐらいはいけると思っている」と上方修正した。「秋になったら強い」。チームの伝統が魔法の言葉となり、選手のメンタルに好影響を与えているのかもしれない。