顔面骨折の手術から2週間…まさかの「準備している」 チーム苦境で強行出場の可能性
浦和スコルジャ監督、全治4週間のホイブラーテン起用示唆
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、10月17日に定例のオンライン会見を実施。19日の東京ヴェルディ戦に、フェイスガードを装着して練習復帰したノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンを起用することを示唆した。
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8月末のペア・マティアス・ヘグモ監督の解任を受け、昨季に指揮を執り1シーズンで退任していたスコルジャ監督が新監督として復帰した。9月14日のガンバ大阪戦に1-0で勝利して初陣を飾ったものの、その後は3試合連続無得点で3連敗と苦しんでいる。そして、その過程で9月28日のヴィッセル神戸戦においてホイブラーテンが相手選手との接触で負傷。右眼窩壁骨折、鼻骨骨折により10月1日に手術を行い、全治まで約4週間の見込みと発表されていた。
それでも、ホイブラーテンは14日の公開練習にはフェイスガード姿で復帰していた。そして、この日の会見でスコルジャ監督は「(先週)土曜日の紅白戦にマリウスはプレーできなかったが、今週の東京V戦に向けマリウスは合流して準備している。サミュエル・グスタフソンとブライアン・リンセンも紅白戦はやらなかったが、彼らも今週は復帰している。それもチームの改善にもつながると思う」と、最終ライン、中盤、前線に復帰する外国人選手たちに期待を込めた。
特にホイブラーテンは負傷離脱前は今季の全公式戦にスタメン出場していたチームの背骨と言える選手の1人であり、3連敗中で残留争いもちらつく中では強行出場の可能性が高そうだ。
スコルジャ監督は就任から10月5日のセレッソ大阪戦までの4試合を第1フェーズと位置付けたが、1勝3敗という苦しい成績に。この東京V戦から11月10日のサンフレッチェ広島戦までも4試合あり、そこで代表活動による中断が挟まる。
いわば第2フェーズとも呼ぶべき時期について、指揮官は「90分を通じて安定して戦うのも1つのテーマになり、改善点の1つになると思う」として、「試合の中では状況に応じては自信を喪失してアイデアを出せない状態があった。今、最も良い状況にあるわけではないので、メンタル面も重要。自信を取り戻さないといけない」とコメント。この2週間では、攻撃面でビルドアップや使うべきスペースの確認、守備ではハイプレスとセットプレーの確認を重点に置いたと話した。
悪い流れで突入した代表ウィークで立て直しがどこまで進んだのか。そして、フェイスガード装着での復帰が見込まれるホイブラーテンら個々の選手の能力がピッチに反映されるかが注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)