豪州戦評価で明暗…森保Jで「怖さ物足りない」 OB指摘「もっとシュート見たい」、15選手を採点

ビルドアップで「頭をフル回転」、ピッチに立てば「何かするという期待感」

<MF>
■守田英正(スポルティング)=★★★★☆
 状況に合わせて下がったり、サイド寄りにずれるなど工夫し、ビルドアップに変化を加えようと頭をフル回転。相手のプレスを掻い潜り、後方でのビルドアップを安定させていた。洞察力や読みという部分は図抜けている。

■田中 碧(リーズ)=★★★☆☆
 守田の動きに合わせて、中盤でのバランス取りに苦心。中盤にスペースがあまりなく、前線に上がる機会も限られ、本来の良さは十分に発揮できなかったが、後半はビルドアップや裏抜けなど意識的な工夫も見られた。

■三笘 薫(ブライトン)=★★★☆☆
 縦への突破はさすがだし、カットインからのシュートも光った一方、クロス精度は改善点。後半はポジション変更もありボールロストも見られ、全体的に見れば物足りなさもある。中村との共存には期待感が膨らみ、今後のオプションとしてもあり。

■堂安 律(フライブルク)=★★★☆☆
→後半17分OUT
 あれだけスペースを消されると、良さを発揮しづらい。カットインからのシュートやコンビネーションでの打開も難しい状況が続いた。縦に強引なドリブル突破というタイプではないだけに、この日はできることが限られた。

■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★☆☆
←後半17分IN
 縦のドリブル突破からチャンスを演出し、ピッチに立てば何かするという期待感が膨らんだ。得点には直接絡まなかったが、抜け切らなくても上げるクロスも光り、相手の守備ラインを押し下げる働きを見せた。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★☆☆
←後半25分OUT
 南野に合わせたピンポイントクロスは、らしさ全開。要所でキレのあるプレーを披露し、仕掛けの積極性も光った。その一方で、相手の堅い守備網にかかってボールをロストし、カウンターにつながるような場面もあった。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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