豪州戦評価で明暗…森保Jで「怖さ物足りない」 OB指摘「もっとシュート見たい」、15選手を採点

オーストラリア戦出場の日本代表15選手を採点【写真:徳原隆元】
オーストラリア戦出場の日本代表15選手を採点【写真:徳原隆元】

【専門家の目|金田喜稔】身体を張った守備で「状況判断も際立った」

 森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング16位)は10月15日、ホームで行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4戦でオーストラリア(同25位)と対戦し、1-1で引き分けた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した日本代表の15選手を5段階(5つ星=★★★★★が最高、1つ星=★☆☆☆☆が最低)で採点した。

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(パルマ)=★★★☆☆
 跳ね返されたキックの流れから谷口の不運なオウンゴールにつながり、対応は難しかった。それ以外でピンチらしいピンチはなかったが、本来持っているキック面の良さをもっと発揮したかったところ。

<DF>
■谷口彰悟(シント=トロイデン)=★★★☆☆
 大きなミスはオウンゴールの場面のみ。結果的にキックミスとなったが、それ以外では総じて安定しており、その働きに一定の評価を与えたい。最終ラインを上手く統率し、的確に封じていた。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★★☆
 ややファウルは目立ったものの、身体を張った守備で相手の攻撃を食い止め、的確にピンチの芽を摘むなど、要所での状況判断も際立った。谷口との連係もスムーズで、最終ラインの中でパフォーマンスが最も高水準だった。

■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆
 より高い位置にポジションを取れれば、左足のキック精度がより生きたか。前線につける高精度パスは鳴りを潜め、サイドへの安全なパスが多く、ビルドアップはやや単調になった。決定的なパスを出せるだけに今後に期待。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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