日本代表、オーストラリア戦で今大会初のドロー 255日ぶり失点も…中村敬斗がOG誘発で同点弾
谷口オウンゴールで失点も、中村のクロスが同点弾を生む
日本代表は10月15日に埼玉スタジアムで2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選、オーストラリア戦に臨み1-1の引き分け。4試合を終え、勝ち点10で首位をキープした。
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森保一監督は前回のサウジアラビア戦からスタメンを2人変更。体調不良で前日練習を欠席した主将のMF遠藤航が登録メンバーを外れ、MF田中碧をスタメン起用。MF守田英正がキャプテンマークを巻いた。また、前線ではMF久保建英が起用され、MF南野拓実と2シャドーを組んだ。
序盤の前半6分に日本は田中の浮き球パスから久保が右サイドに走り込んでシュートを放つチャンスを得たものの、ボールは枠外に。オーストラリアが5-2-3でプレスを掛けるのに対し、日本は守田が最終ラインを出入りしながらマッチアップにズレを作ってボール保持を安定させた。前半30分には久保のボールロストからショートカウンターを受けたものの、DF板倉滉が相手DFジョーダン・ボスのドリブル突破をシャットアウトして事なきを得た。
全体的には日本が左のMF三笘薫、右は久保とMF堂安律のコンビネーションを生かしながら両サイドからの攻撃を増やしたが、オーストラリアも中央を固く守り前半は0-0で終了した。
後半に入ると守田が左サイドに降りて組み立てに参加することで、三笘にボールが入る回数が増えた。しかし後半13分、中央でヘディングの競り合いに後手を踏んだところからオーストラリアが右サイドに展開すると、DFルイス・ミラーのクロスを中央でDF谷口彰悟が痛恨のクリアミス。右足に当てたボールがゴールに吸い込まれ、まさかのオウンゴールによる先制点を与えてしまった。日本代表の国際Aマッチ連続無失点は7試合でストップした。
日本は最終予選での初失点、初めてビハインドで追いかける展開になり森保監督は堂安に代えMF伊東純也を右サイドに投入した。さらに後半25分、日本はMF南野拓実と久保に代え、MF鎌田大地とMF中村敬斗をピッチへ。三笘を左シャドーにシフトした。
攻撃の圧力を強める日本は後半31分、左サイドを中村が突破すると最終ラインとGKの間に速いボールを供給。これが相手DFキャメロン・バージェスのオウンゴールを誘発して1-1の同点に。日本は国際Aマッチ歴代最長の25試合連続得点を記録し、試合を振り出しに戻した。
チケット完売で5万8730人が集まった埼玉スタジアムの声援もバックに勢いを増した日本は勝ち越しゴールを目指し圧力を強めた。しかし、このままゴールは生まれず試合は1-1の引き分けで終了し、日本は最終予選4試合を終え3勝1分の勝ち点10で首位をキープした。