デュエル勝率76.9%! “左サイドハーフ”原口が敵地UAE戦で見せた進化の証

W杯予選5戦連続ゴールは逃すも、際立った守備面での貢献度

 独善的なドリブラーから、ハードワークを厭わないサイドハーフへと変貌を遂げた男は、敵地UAE戦の勝利にも大きく貢献した。日本代表FW原口元気は、23日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地UAE戦にフル出場し、2-0の勝利に大きく貢献した。

「勝てればなんでもいい」という言葉を残してピッチに立った原口は、左サイドハーフで先発。UAEは右サイドにキーマンであるMFオマル・アブドゥルラフマンを配置したため、マッチアップする形になった。そのため、守備的なゲームの入りになることを覚悟していたという。

「チームとしてはすごくプラン通りというか、左はオマルがいるので守備的とはミーティングでも言われた。(長友)佑都くんと今野さんとどれだけ10番(オマル/実際にこの日は21番を付けた)を上手く受け渡すか、サイドバックが上がった時にどうするかを話した。かなり10番を消せたと思う。アウェーだし、最初は守備からいこうと。失点しなければ点は取れると思っていた」

 原口はこう話し、守備に多くの力を割くことになった。そして、アジアサッカー連盟が公式に発表しているデータでも、原口の守備面での貢献度の高さが際立っている。チーム全体でデュエルと空中戦の勝率が5割を切るなか、原口自身は地上戦で圧巻の10勝3敗、勝率76.9%。空中戦も1勝0敗で対峙したUAE選手を圧倒した。また、インターセプトも2回記録し、ボールリカバリー6回は最終ラインの選手のような数値。ファウルも獲得5回、与えたものが2回と収支はプラスで、体を張ったプレーで左サイドを支えたことが表れている。

 

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