埼スタ凱旋で「身が引き締まる」 3戦無失点…豪州戦を守り切れ、「声かけ」意識の効果

鈴木彩艶は4戦連続無失点で終えられるか【写真:轡田哲朗】
鈴木彩艶は4戦連続無失点で終えられるか【写真:轡田哲朗】

GK鈴木彩艶「強い相手なので難しい時間帯もある」…無失点継続も警戒

 日本代表は10月14日に埼玉県内で2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、オーストラリア戦に向けた前日練習を実施した。GK鈴木彩艶は、ここまで最終予選を3試合連続無失点で乗り切っているだけに失点をしたとしても崩れないことの大切さを話した。

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 日本はこの最終予選に入ってから、中国、バーレーン、サウジアラビアと3連勝を飾った。特に中東での2試合を含んだスケジュールを無失点で乗り切っていることは、チームの安定感を物語っている。

 この3試合で日本が残した成績は、3連勝の勝ち点9だけでなく14得点0失点という強烈な数字になる。18チームが進出して3組に分かれている最終予選において3連勝はC組の日本だけで、無失点はA組のイランとB組のイラクを合わせた3チーム。そして、日本に次いでゴールを奪っているのは6得点しているA組のカタールだけに、突出した成績だと言える。

 これだけ順調だからこそ、何か1つのことで崩れないことが最も重要だろう。その最たるものが、初失点を喫したタイミングだと予想される。鈴木も「もちろん無失点で継続しているところは、明日もトライしたい」としつつも、「強い相手なので難しい時間帯もあるし、失点してしまう可能性もある。そのあとのリアクションや複数失点をしないことが非常に大事。結果を出すのが一番なので、勝利を前提に置きながらできるだけ失点を減らしたい」と話した。

 オーストラリアの出方について「サウジアラビアと比べて高さがあるチームだし、クロスが多くなる予想もしている。空中戦もそうだし、セカンドボールも大切になってくる」と話す。3バックシステムを採用するなかで、両ウイングバックにアタッカー色の強い選手を起用している現状だが、鈴木はGKとして「攻撃的な選手なので、守備に回った時に逆サイドの選手のマークや絞りは意識して声をかけるようにしている」とコメントしていた。

 古巣の浦和レッズのホームスタジアムでもある埼玉スタジアムでの試合に向け、鈴木は「先月もプレーしたけど懐かしのスタジアム。より一層、身が引き締まる思いで今日も練習した。グループ内のチームに差をつけるためにも明日の試合が大事。いい準備をしたい」と、リラックスした表情も見せながら集中力を高めていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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