遠藤が体調不良で欠場濃厚…代役候補の田中碧が豪州戦へ「チームとして違うことをやっていかないと」
日本は14日に前日練習を実施
森保一監督率いる日本代表は10月14日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦(15日=埼玉)に向けて前日練習を行った。主将のMF遠藤航は体調不良でピッチに姿を現さず、ホテルで療養となった。穴を埋めるとみられるMF田中碧は練習後のミックス取材で「チームの総合力が問われる」と語った。
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森保ジャパンは最終予選で中国、バーレーン、サウジアラビア、インドネシア、オーストラリアと同組。9月シリーズでは中国に7-0、バーレーンに5-0と快勝。10日に行われた鬼門のアウェー・サウジアラビア戦では2-0と勝利を収めた。
15日にはホームで宿敵のオーストラリアとの対戦を控え、14日に冒頭15分公開の練習を行った。そこには遠藤の姿はなく、体調不良のためホテルで療養となった。オーストラリア戦は欠場が見込まれるなか、代役は田中が務めるとみられる。
練習後のミックス取材で田中は「そういうものはチームスポーツである以上あると思うので、怪我もそうですけど、チームの総合力が問われる。そういう意味では違うチームとして違うことをやっていかないといけない」と語った。さらに「試合に出れない悔しさは代表だろうがチームだろうが事実ですし、ここに来ることとチームが勝つことが大事。悔しさはあるもののチームは勝っているのが大事なことですし、スタートだろうが途中だろうが、誰かと比べると個人的には捉えていない。与えられた役割を全うすることが大事だし、出たら出たでチームが勝つためにやることが大事。自分が持っているものを出せればいいのかなと思っています」と、最終予選でスタメン0の現状に触れつつもチームファーストであると言及している。
オーストラリア戦での田中抜擢は前回のカタールW杯アジア最終予選と同じオーストラリア戦と重なる。田中は2019年のE-1選手権で初招集、初デビューを果たしていたが、2021年10月のオーストラリア戦がそれ以来の出場となった。最終予選で初先発となった田中は開始早々の8分に貴重な先制点を奪い、フル出場でチームの2-1勝利に貢献。日本はそれまでの3戦を1勝2敗とあとがないなかでのオーストラリア戦だっただけに、田中が救世主となった。
「あの時とは違う感情であるのは事実ですし、あの時は右も左わからないままがむしゃらにやって、助けられてサッカーしてた部分もあったなかで、また今は違いますし、そんなに昔のことはあまり考えずに、やるべきことをやっていこうかなと思います」と、当時を振り返りつつも、現在に焦点を当てていた。
今回のオーストラリア戦では、チームは3連勝で絶好調と前回とは状況が違うものの、主将不在というピンチを乗り越える救世主になれるのか、田中のパフォーマンスに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)