2年ぶりの国内無冠「自分の責任」 鬼木監督が悔いた試合のマネジメント「もっと言ってあげられれば」

川崎の鬼木達監督【写真:徳原隆元】
川崎の鬼木達監督【写真:徳原隆元】

ルヴァンカップで新潟に完敗

 川崎フロンターレは10月13日、ルヴァンカップ準決勝第2戦でアルビレックス新潟と対戦。第1戦で1-4の大敗を喫していた川崎が決勝に進出するためには4点差をつけての勝利が必要だったが、0-2で敗れて決勝進出を果たすことはできなかった。すでにリーグ戦優勝の可能性が潰え、天皇杯も敗退している川崎は、この日の結果で今シーズンを2年ぶりに国内無冠で終えることが確定した。

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 試合後、鬼木達監督は「まず第2戦ということで、これだけの雰囲気をサポーターが作ってくださったなかで、その期待に応えられなかった。少なくとも勝利しなくてはいけないゲームだったと思います。もちろんいろんな条件があったので、本当に普段出ないような焦りのミスとかも非常に多かったですし、難しいゲームになりましたけれども、それでもやはり自分たちの力とサポーターの力を信じて勝ちたかったゲームだったと思っています。この責任は自分にあると思いますので非常に悔しく思っています」と、完封負けでの敗戦を悔やんだ。

 序盤は攻め込む場面もあったが、前半31分には自陣でのスローインからボールを失い、先制ゴールを決められた。「非常にアグレッシブな入りをしていたなかで、本当に隙のところで一点、失点してしまった。それが非常に悔やまれますし、残念に思っています」と場面を振り返る。指揮官は試合全体で課題を感じており、完敗を認めた。

「攻撃のところは、やはりアクションが非常に少なかったなと思っています。ミーティングでも伝えたいてほしいところ、狙っていてほしいところ、そこにボールが入らない。入らないのは、基本的には狙っているところに対して人が非常に遠かったり、そういう状況が非常に多かった。ビルドアップももう少しスムーズに前進できればよかったですが、相手の狙っているところに入れてしまった。後ろはフリーな時間があるんですけど、その分狙いたくなって、もっともっと揺さぶれれば良かったのですが、そこも第1戦の結果、少し早く点を取りたいという思いももしかしたらあったのかもしれません。非常に難しいゲームにしてしまったですし、その辺のところのマネジメントも含めて、僕がもっともっと言ってあげられればよかった」

 敗れた責任を自分に向ける指揮官は、今シーズン無冠に終わったことについても、「タイトルが取れないのは、間違いなく自分の責任」と言い、「ただ選手には言いましたけど、リーグ戦がまだ残っている。ACLもまだ残っていますので、とにかく1つ1つをしっかり戦おうと話をしました」と、チームには残りのシーズンに切り替えることを求めた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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