1試合限りの代表コーチ入閣「いいんですか?」…異例人事下った背景「指導熱心だった」

内田篤人氏【写真:徳原隆元】
内田篤人氏【写真:徳原隆元】

元日本代表DF内田篤人氏のなでしこJコーチ就任経緯とは?

 元日本代表DF内田篤人氏は、10月4日にU-20日本女子代表監督の狩野倫久氏とともに女子日本代表(なでしこジャパン)のコーチに就任することが発表された。この人事は26日に行われる韓国女子代表との国際親善試合1試合のみになるが、コーチ就任の背景をスポーツチャンネル「内田篤人のFOOTBALL TIME」で明かしている。

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 なでしこジャパンはパリ五輪まで池田太監督が率いていたが、大会終了後に退任。現在は新監督の選考が続いている。26日に国立競技場で行われる韓国代表との試合には間に合わず、なでしこジャパンを世界一に導いた実績もある佐々木則夫女子委員長が監督代行を務めることになった。

 女子日本代表に男子の日本代表経験者が入閣するのは、異例のこと。佐々木監督代行は内田氏のコーチ就任について「日本代表や世界での経験、指導者としての姿勢を見て、ロールモデルコーチとしてアンダー世代への指導も熱心だった。なでしこジャパンでもそうやってもらえないかと感じた。彼も五輪の試合も見て女子にも興味があり、チャンスとして、やらせてもらえるならと意欲的な反応だった」と、会見の場でその理由を説明していたが、番組内で内田氏がコーチ就任の経緯を説明した。

 冒頭で「なでしこジャパンのコーチに1試合だけ(就任しました)。そちらもよろしくお願いいたします」と頭を下げた内田氏は、「パリ五輪が終わったあとに、なでしこジャパンの監督さん(池田太氏)が辞めました。今、いろいろ監督を決めていて、この韓国との試合のタイミングでまだ監督が決まっていない。やっぱりなでしこは、世界一を目指したいと思うので、そこにしっかりしたい監督を決めたいけれど、そこで急いで誰かにということはしなくてもいいのではないかと。しっかりした監督が見つかるまでは、なるべく良い形で過ごしたい。試合をしたいということで、じゃあ誰かいないかということで、(佐々木則夫氏が)監督さんで、コーチもU-20(女子日本代表)の監督をやられた方(狩野倫久氏)が入って縦のつながりもある。で、僕に声をかけてもらった」と、オファーが届くまでのいきさつを語った。

 パリ五輪も現地で取材をしていた内田氏は、「ロールモデルコーチで男子のほうのU-19、U-20(の活動)にも行かせてもらっていましたし、なでしこはオリンピックでずっと見させてもらっていたし、僕も興味があったので『いいんですか?』と。FOOTBALL TIMEくらいしか仕事がなかったので……」と、最後は冗談を交えつつもオファーを受け入れた理由を説明している。日本代表の選手としても、クラブレベルでも日本人サッカー選手で数多くの経験を積んでいる内田氏が、なでしこジャパンにどんな刺激を与えることになるのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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