森保Jにある「決まり」 できなければ「代表に入れない」…選手が明かした指揮官の要求とは?

選手が明かした指揮官の要求とは?【写真:徳原隆元】
選手が明かした指揮官の要求とは?【写真:徳原隆元】

サウジアラビアから帰国して練習が再スタート

 森保一監督率いる日本代表は10月12日、ホームで行われるオーストラリア戦(15日)に向けて練習を再開させた。前日11日の深夜にサウジアラビアから帰国。約1時間の練習ではサウジアラビア戦の先発組とベンチ組が分かれて汗を流した。疲れを見せることなく生き生きとした表情で臨んだ選手たち。4連勝が懸かる強敵との対戦で森保ジャパンの真価が問われる。指揮官の“高レベル”な要求とは――。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 酷暑のサウジアラビアから一変、涼しさを感じる千葉県内のピッチ。チャーター機で帰国した選手たちは、大きな声を響かせてトレーニングに臨んだ。難敵サウジアラビアを2-0で撃破して、次は何度も最終予選で立ちはだかって来たライバル・オーストラリア。この一戦でも、指揮官から選手に求められるのは高い強度の守備だ。

 MF三笘薫やMF堂安律、MF伊東純也らが務める攻撃的なウイングバック(WB)だけでなく、MF南野拓実やMF鎌田大地らシャドーに入った選手もハードワークを厭わずに前線から果敢に守備をする。サウジアラビア戦でも、シャドーで先発した鎌田や南野の球際の強さが光って、相手を苦しめていた。後半に堂安や三笘もシャドーを務めたが、前半からの疲労度を感じさせないぐらい献身的なプレーで牽引。とにかく、1トップ含めて前線の選手が見せた守備のレベルは一段と高まっていた。

「前線の選手の守備意識っていうのは、それがないと本当の代表今入れないようになって。それを監督が示してくれている。選手として、やらなきゃいけない規律として決まりがあるというのは、そういうチームはやっぱ強いんで。僕もいろんな監督経験してきましたけど、そういうのをはっきり言ってくれる監督がいると示しがつくと思う。そこは今のベースになってくると思う」

 サウジアラビア戦後、堂安は森保監督が選手に求めているものを明かした。三笘や南野、鎌田、堂安らが示した守備強度。アジアカップではベスト8で敗れ、一度自分たちを見つめなおしたからこそ、共通意識が高まった。

「それはベースかなと思っていますけど、でも本当にみんな守備の意識が高く、前の選手も自陣まで戻ることを厭わないし、僕自身も自分のマーカーが最終ラインまで走ったら受け渡すこともできるけど、自分が責任持って最後までついていかないといけない状況というのは起こり得るので、そういうところは漏れないようにしっかり走って、チームのためにというのは意識していますし、多分(サウジアラビア戦の)シュートブロックのところとかも見たと思うでんすけど、みんなが守備でも相手に食らいついていくというところがあるからこそ、ああいう厳しいアウェーの戦いでも勝てたと思うし、そこはもうベースにしていきたいねっていうのは思っていますし、みんながそう感じていると思います」

 南野は前線の選手の運動量の多さは1人1人が責任感を持って守備に臨むからだと指摘。今の日本代表はそのレベルの守備ができ、なおかつゴールにつながるプレーができて土俵に立つことができる。

「彼(堂安)のような攻撃に特徴があって得点に絡めるような選手には、より日本がアジアで確実に勝つために、世界で勝つために、ハードワークして攻守ともにチームに貢献するということを期待したいと思う。『こんなうまい選手がこんなハードワークするんだ』ということをサッカー少年少女に見てもらえたら嬉しい」

 森保監督は3バックシステムをスタートさせた6月にこう話していた。日本のサッカーレベルを底上げするために、今森保ジャパンの選手たちにははっきりと言葉に出して、求めているのだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング