ハリル監督、“博打采配”的中でガッツポーズ UAE戦「チームの素晴らしい勝利」と上機嫌

「私の指示をみんな聞いてしっかり守ってくれた」と会心の表情

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は23日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地UAE戦で大博打に出た。所属クラブでリーグ戦出場ゼロのGK川島永嗣や2015年3月以来の代表招集となったMF今野泰幸を先発に抜擢するなどサプライズ起用に出たが、川島はスーパーセーブを披露し、今野は値千金の追加点を決める活躍で采配はズバリと冴え渡った。

 2-0勝利を告げるホイッスルを聞いたハリル監督はベンチを飛び出すと何度もガッツポーズを決めた。日本は快勝で勝ち点を13に伸ばし、最終予選グループBで首位サウジアラビアに勝ち点で並び、勝ち点差で2位につける。

「UAE戦勝利? これが初めてであって、これが最後にならないことを祈っている。このチームの素晴らしい勝利。私の指示をみんな聞いてしっかり守ってくれた。しっかりゲームをマネジメントできた。ワールドカップへの良い道のりだと思う」

 試合後は会心の表情で上機嫌に語っている。ハリル監督はUAE戦のスタメンで浦和レッズGK西川周作の代わりに、川島を先発でサプライズ起用し、大博打に成功した。メンバー選考の条件に所属クラブでの出場機会を常々掲げてきたハリル監督は驚きの人選を見せたが、3月20日に34歳の誕生日を迎えたベテランGKは大抜擢に応える。

 前半20分にチームは最大の危機を迎えた。DF森重からボールを奪ったMFアルハンマディのスルーパスにFWマフブードが抜け出す。川島は1対1のピンチを迎えたが、両足を広げ、股間を狙ったシュートを左足でブロックして完璧に阻んだ。川島は2016年6月3日のキリンカップ・ブルガリア戦以来、約10カ月ぶりの先発抜擢でビッグセーブを披露し、チームの窮地を救った。

 

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