「イラン戦での彼はどこ?」「交代させたのは賢明」 英記者が驚いたサウジ戦、先発11人採点

サウジ戦にスタメン出場した11人を評価【写真:岩本太成】
サウジ戦にスタメン出場した11人を評価【写真:岩本太成】

W杯最終予選で日本はサウジアラビア相手に2-0の勝利、先発11人を英記者採点

 森保一監督率いる日本代表は現地時間10月10日(FIFAランキング16位)、敵地で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第3戦でサウジアラビア(同56位)と対戦し2-0の勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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 日本代表のサウジアラビア戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶 7.5点
 見事なパフォーマンスで、着実にそのポテンシャルを発揮しつつある。賢明な判断でボールをバーの上に掻き出し、サウド・アブドゥルハミドのシュートに対するファインセーブで日本のクリーンシートを維持した。

<DF>
■板倉 滉 8点
 アジアカップ準々決勝で敗れたイラン戦での彼はどこに行ったのだろうか? フィジカルに優れ、自信と決意を持ったDFは日本の最終ラインに突破不可能な壁を築いた。

■谷口彰悟 8点
 板倉と同様に力強いパフォーマンスを見せ、キャリア後半の目覚ましい活躍を続けている。3バックの中央でいくつものブロックを見せ、サウジの攻撃陣の前に立ちはだかった。

■町田浩樹 8点
 彼の評価も板倉や谷口と同等だ。このトリオはユニットとして非常に優れており、その中で彼は断固たるプレーを示した。トップクラスのDFだ。

<MF/FW>
■堂安 律 7点
 試合序盤のサレム・アルドサリからのチャレンジを仕掛けたことにより、サイドで2人の興味深いバトルが繰り広げられるかに思われた。しかし、彼はアル・ヒラルの選手にうまく対応し、日本の先制点の場面では重要な役割を果たした。

■遠藤 航 8点
 キャプテンは今回も模範としてチームを引っ張った。中央での守備において規律と堅実さをもたらし、日本のバックラインが破られないための不屈の闘志を示した。

■守田英正 8.5点
 黙々と役割を遂行した。私的マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)だった。一方ではチームの守備を支え、一方では鎌田大地の先制点をお膳立て。これ以上ない夜だった。

■三笘 薫 7.5点
 彼のトレードマークである鋭い突破は鳴りを潜めていたが、常に脅威となっていた。先制点に重要な役割を果たし、守備でも規律あるプレーを見せていた。

■南野拓実 7点
 前半にはそのクオリティーの高さを垣間見せたが、サウジアラビアの挑発的な振る舞いに反応して警告を受けた。森保一監督がハーフタイムで彼を交代させたのは賢明だった。

■鎌田大地 7.5点
 またも力強いパフォーマンス。日本代表での活動で自信を取り戻している。抜け目のない点取り屋のようなフィニッシュで決めたゴールだけでなく、試合を通じてハードワークし、いいプレーを見せていた。

■上田綺世 7点
 周りを生かすために地味な役割をこなすことが多いが、この試合でもチームメートのプレッシャーを軽減するための出口としていい働きだった。堅実な出来だった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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