GK川島がUAE戦で一世一代のスーパーセーブ! ハリル監督の抜擢に応え、チームの危機救う

16年6月3日のキリンカップ・ブルガリア戦以来、約10カ月ぶりの先発抜擢

 今季仏1部メスでリーグ戦出場機会ゼロの日本代表GK川島永嗣は23日のワールドカップアジア最終予選の敵地UAE戦でサプライズ先発を果たしたが、前半バヒド・ハリルホジッチ監督の抜擢に応える一世一代のスーパーセーブでチームの危機を救った。

 前半20分にチームは最大の危機を迎えた。DF森重からボールを奪ったMFアルハンマディのスルーパスにFWマフブードが抜け出す。川島は1対1のピンチを迎えたが、両足を広げ、股間を狙ったシュートを左足でブロックして完璧に阻んだ。

 同33分にはエリア内で相手の司令塔アブドゥルラフマンと接触。体を投げ出すブロックでUAEのキーマンのイエローカードを誘発した。

 メスに今季移籍時、第三GKとしての契約という異例の発表をクラブが行っていた川島だが、今季の出番は1月8日のカップ戦のみ。試合勘はゼロに等しい状態で、ハリル監督は2016年6月3日のキリンカップ・ブルガリア戦以来、約10カ月ぶりの先発抜擢という大博打に踏み切っていた。これまで精神的支柱と応援団としての代表招集とハリルホジッチ監督は主張していたが、指揮官の期待に応えた形だ。

 これまでハリルジャパンでは、浦和レッズの西川周作が正守護神として君臨していたが、所属クラブではAFCチャンピオンズリーグのアウェー上海上港戦で凡ミスを犯すなど不安定なパフォーマンスを見せ、この日はベンチスタートとなっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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