対戦国から異例の拍手 森保監督、事故で欠場選手へ「回復を願う」発言に称賛「ありがとう」
サウジアラビアのアル・ムワッラドは9月にアクシデントに見舞われる
森保一監督率いる日本代表は、現地時間10月10日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節、敵地でサウジアラビアを2-0で下し、3連勝とした。試合後の会見で指揮官は、サウジアラビア代表でバルコニーからの転落事故にあったFWファハド・アル・ムワッラドの回復を願うコメントを発し、対戦国記者からも感謝や称賛の声が上がっている。
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日本は前半14分、右サイドのMF堂安律から渡ったパスをMF三笘薫がダイレクトで中央に折り返すと、MF守田英正が頭でつないだボールにMF鎌田大地が走り込んで先制点を奪った。さらに、後半36分にはコーナーキックから途中出場のFW小川航基がヘディングでゴールを決めて追加点。守備陣もサウジアラビアの攻撃を封じ込めて2-0で快勝した。
試合後、会見に臨んだ森保監督は「今日の試合は我々にも怪我人はいますが、サウジアラビアの出場停止、そして怪我で主力選手がいなかったというところも、非常にサウジアラビアにとっては厳しかったのかなと思います」と語って対戦相手へのリスペクトを示すと、アル・ムワッラドについても言及した。
「ファハド選手がビルから落ちて大怪我をしたということを聞きました。その19番を背負って戦っているサウジの選手。こうしたなかで、我々もライバルチームではありますが、素晴らしいサッカー選手であるファハド選手の怪我の回復が順調に進むこと、そしてまたプレーできることになるように願っております」
9月中旬に自宅のバルコニーから転落したファハドの回復を願った。これにサウジアラビアの現地メディアも反応して会見場は拍手に包まれた。
衛星放送「ビーイン・スポーツ」の元特派員で、サウジアラビアスポーツメディア連盟のメンバーでもあるサウジアラビア紙「Al Yaum」のカラファル・ウィキビー記者は自身のX(旧ツイッター)で、「森保さん、ありがとう」と拍手の絵文字付きで投稿。サウジアラビア紙「Makkah Newspapaer」で評論家やアナリストを務めるバドル・バロバイド氏も、「森保監督は率直かつ非常に謙虚な人柄」とポストして日本の指揮官を称えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)