日本代表29歳が「11日間で3万キロ移動」 1年間で“地球3周半超”…海外驚き「過酷な旅」
スポルティング日本代表MF守田英正の長距離移動に現地メディア脚光
ポルトガル1部スポルティングに所属の日本代表MF守田英正について、ポルトガル紙「ア・ボラ」は守田がヨーロッパでプレーする選手の中で昨シーズンに9番目に多い移動距離があった選手だとして、ルベン・アモリム監督のコンディションを懸念するコメントなどを報じている。
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守田は現在、2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選の試合に向け、ポルトガルから約7200キロ移動してサウジアラビア入りして調整を行っている。その後は約9500キロの旅で日本に移動してオーストラリア戦を戦ったあと、約1万1120キロの移動でポルトガルへ戻る。ポルトガルが欧州の西端にあることも手伝い、この移動距離は合計約2万7820キロになる。
このような累計において、守田の2023-24シーズンにおける移動距離は欧州でプレーする選手の中で9番目に多い、約14万2000キロ。その旅を約186時間かけて行っているという。同メディアでは「過酷な国際試合の旅」だと指摘され、地球を3周半と少しする距離になるとした。また、1日が24時間であることを鑑みれば、7日と18時間を空の上で過ごしていることになる。
同紙では「スポルティングにとっては、この選手のパフォーマンスが良くなって日本代表のメンバーとして不動の地位を築いたことを意味するので、良い兆候だ。 しかし、ルベン・アモリム監督がすでに警告しているように、あと2試合、あと3回の長旅で消耗が激しくなることを意味するので、悪い兆候でもある」としている。
アモリム監督は守田の移動とコンディションについて「最近のサッカーはスピードが速すぎて、いい時と悪い時の差が激しい。FCポルト戦での守田はとても良かったし、ファレンセ戦ではピッチの中で一番だと思った。彼は旅をして生活が変わって時差があり、試合をしてはどこかへ旅し、試合をしてはまたここへ旅をする」と話しているという。
昨季の移動距離ランキングで、トップ10に入った南米出身以外の選手は守田だけだという。トップはイングランド・プレミアリーグ所属のアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロで、2023-24年シーズンでは25回の国際試合のために約211時間を費やして、約16万2978キロを移動したという。
欧州との往復を行いながら日本代表でプレーする選手の移動とコンディショニングが厳しいことは、ここ20年ほどで日本サッカーの常識にもなった。昨年9月のように欧州で活動して国際親善試合を行うタイミングもあったものの、昨シーズンにおける守田は長移動距離移動を余儀なくされた。ホーム&アウェーでアジアを駆け巡る最終予選をこなす今シーズンはより厳しい環境を戦うことになると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)