“鬼門”×観衆6万人超予想も森保Jに追い風? 不穏な空気…サウジ名将を「嫌っている者もいる」
日本はサウジアラビアの敵地戦で最終予選2連敗中
森保一監督率いる日本代表は10月7日、ジッダで10日の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選アウェー・サウジアラビア戦に向けて初練習をスタートさせた。日本が2連敗中のキング・アブドゥッラー・スポーツシティスタジアムはすでにチケットが完売しているといい、6万人を超える満員の過酷な環境が強いられそうだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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日本に再び“鬼門”が襲い掛かる。最終予選で17年、21年と連敗を喫している敵地のサウジアラビア戦。キング・アブドゥッラー・スポーツシティスタジアムは風が通りにくく、暑さがこもることから高湿度が懸念される。練習場は風もあって汗ばむこともなかったが森保監督も「スタジアムはこんなものじゃない」と警戒を強める。
さらに名将ロベルト・マンチーニ監督率いるサウジアラビア代表を後押しするのが6万人超の観客。サウジアラビア協会関係者によると、すでにチケットは完売だといい、超満員が予想される。21年には現地の観客による差別的行動でDF吉田麻也が激しく抗議。サウジアラビア協会が謝罪する事態となった。
MF堂安律は「鬼門というのは日本代表の歴史が物語ってると思うので。ただ、僕らは最終予選の最初の試合が鬼門と言われてる中で圧勝できたわけですし、バーレーンのアウェーもそう言われてる中で勝てたので。そういうのをもう一度、僕たちの世代で払拭するようなゲームにできればと」と、サウジアラビア戦での3連勝をにらんだ。
そのサウジアラビアは最終予選で1勝1分とまだイマイチ波に乗れていない。絶対的な主力ボランチMFカンノは前節の中国戦で一発退場となり日本戦で出場停止。主力に怪我人も出ている。DF長友佑都がインテル時代に師事したマンチーニ監督と選手の間では不穏な空気も感じられるといい、同国の協会関係者は「マンチーニは厳しい。嫌っている者もいる」と明かした。
とはいえ、森保ジャパンが目を向けるべき先は自分たち。アウェーの“洗礼”を物ともせず、ただただ勝利を積み重ねるだけだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)