試合後に突然の連絡→1時間後にサウジへ まさかの知り合いゼロ…緊急初招集の舞台裏

日本代表・関根大輝【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表・関根大輝【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

関根大輝のドタバタ劇「試合後に言われて、あと1時間後に出られるかと」

 森保一監督が率いるサッカー日本代表は10月7日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)最終予選、アウェーでのサウジアラビア戦(10日)に向け、ジッダでトレーニングを開始した。怪我のため不参加となったDF高井幸大(川崎)に代わり、5日に初招集が発表されたDF関根大輝(柏)が“ドタバタ劇”の舞台裏を語った。

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 鳥かごには、MF遠藤航(リバプール)ら欧州組とともに参加。DF長友佑都からは「セキ! 付いてこい!」「セキ! リラックス!」と厳しい要求も受けた。それでも、練習後の取材では「緊張は多少しますけど、今日初めて練習して、すごくレベルの高いメンバーとできてすごい楽しかったです」と笑顔を見せた。

 5日16時開始だったJ1第33節の横浜F・マリノス戦に先発して1-0での勝利に貢献。初の代表入りを伝えられたのはこの試合後。「試合後に言われて、あと1時間後に出られるか、と。その次の日でもいいけど、と言われたんですけど、その日、出られたら国内組のみんなと一緒に行けるので、行けるなら今日行ってほしいと言われて」と、まさに“緊急招集”だった。

「一回家に帰ってパスポートとか取りに帰って、またクラブハウスに戻ってから出発しました」

 初招集とあって顔見知りは、パリ五輪世代のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、GK鈴木彩艶(パルマ)だけ。しかし、その2人はまだ合流しておらず「今はまだ2人来ていないですし……」と、まさかの知り合いゼロで代表活動は始まった。そんな中でも「本当にチームに入りやすいようにしてくれている」と、チームメートに感謝しきりだ。

「佑都さんとか、(谷)晃生くんだったり、(堂安)律くんや(板倉)滉くんとか一緒のテーブルでご飯を食べさせてもらっています。オリンピックどうだったとかはいろいろな選手にしてもらえて、そういう話題で話します。菅原(由勢)選手とは今日、オリンピックどうだったという話をしました」

 今年4月に開催された「AFC U23アジアカップ2024」でU-23代表に初選出されアピールに成功すると、パリ五輪でも4試合中3試合で先発出場。22歳の大型サイドバックは、その勢いのままA代表にも初招集されるという飛躍の1年を過ごしている。サウジアラビア、豪州と強敵相手に関根が爪痕を残すことはできるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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