ハリル監督は審判団にクレームも… 選手は恨み節封印「いちいちカッカしてもしょうがない」
前回のUAE戦で起きた誤審騒動、ハリル監督は「中東の笛」にいまだ怒りを募らせる
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は23日のロシア・ワールドカップアジア最終予選の敵地UAE戦に向けて、昨年9月の本拠地初戦の敗戦の一因となった「中東の笛」にいまだ怒りを募らせている。その一方で試合に臨む選手たちは審判のジャッジに対する恨み言を封印し、勝ち点3に集中する意識を高めているようだ。
ハリル監督はUAE戦前日会見で審判団へのクレームを忘れなかった。
「まずは、不正当な審判の笛を吹かれることを避けたいですね。お分かりですか? そう期待しています」
UAEを埼玉スタジアムで迎え撃った昨年9月の最終予選初戦、日本は1-2で敗戦してカタール審判団による誤審騒動が起こった。1-2と日本の1点ビハインドで迎えた後半32分、浅野のシュートはゴールラインを越えた後、GKハリド・エイサにかき出されたかに見えたがノーゴールと判定された。
UAE地元紙「ザ・ナショナル」が今回の試合前に、「日本は正当なゴールを奪われた」と蒸し返すほどの明らかなミスジャッジで、中東の笛はフットボール界に波紋を広げた。今回の試合では、より中立的な立場として、ワールドカップなどの大舞台を経験したウズベキスタン人のラフシャン・イルマトフ主審が担当となった。