ドロー決着が精いっぱい「悔しい」 味スタ雨中の一戦で“怖さ”なし…38歳ベテランが語った課題
FC東京の連勝ストップ、ベテラン長友佑都が見た鳥栖戦の出来
FC東京は10月5日に行われたJ1第33節でサガン鳥栖と対戦した。4連勝を狙ったものの、結果は1-1の引き分けに。右サイドバックで後半42分までピッチに立った日本代表DF長友佑都は、試合後に「4連勝で代表に行きたかったねですけど……悔しいですね」と、唇を噛んだ。
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シーズン終盤に来て3連勝と調子を上げてきたFC東京だが、この試合では序盤からFWマルセロ・ヒアンを中心とした鳥栖の攻撃を抑えきれない。前半9分にはマルセロ・ヒアンのヘディングがゴールに決まったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックの結果、オフサイドとなって救われた。結局、後半28分に先制を許してから反撃に出たが、追いつくのが精いっぱいだった。
38歳の長友は「勝ちきれなかったことが非常に悔しいですね。立ち上がり、試合の入りがあまり良くなかったのですが、そこから立て直してチャンスも作りましたけど、なかなか難しいゲームになりました。4連勝で代表に行きたかったんですけど……。悔しいですね」とミックスゾーンで切り出した。
何としても勝ち点を得たい鳥栖に苦戦したが、長友は「相手も5バックでしっかりとスペースを潰してきたのですが、もう少しコミュニケーションで裏を狙う動きだったりも増やしていかなきゃいけないし、ちょっと怖さがなかったかなと。足もとでつなぎながら、どっかで裏を狙わないといけない。なかなか相手を攻略できなかったというのが正直なところ」と、攻撃面での課題を口にした。
それでも、ネガティブな面だけではないと強調した。「(同点に追いつけたことは)粘り強さというか、(シーズン中にも)苦しい時期があって、そこを乗り越えて、自分たちの底力みたいなものをつけてきたなっていう実感は湧いています。しっかり負けずに引き分けに持ち込んで、また次に向けて準備ができる。そこだけはポジティブ」と、勝ち点ゼロで終わらなかった重要性を指摘した。
雨中の一戦を終えたばかりの長友だが、試合から数時間後には日本代表の一員としてサウジアラビアへ向かう。交代直前にはピッチに倒れこむシーンもあったが「大丈夫です」と言い「しっかり準備をして行ってきます」と、最終予選2連勝中の日本代表に気持ちを切り替えた。
(河合 拓 / Taku Kawai)