C大阪は「試合巧者になってきた」 監督実感、初めての事態明かす「最後まで悩んだ」

セレッソ大阪の小菊昭雄監督【写真:徳原隆元】
セレッソ大阪の小菊昭雄監督【写真:徳原隆元】

ダービーに続きC大阪が浦和に1-0で勝利

 セレッソ大阪は10月5日のJ1リーグ第33節で浦和レッズと対戦。2日にガンバ大阪との“大阪ダービー”での勝利を収めて中2日の試合だったが、小菊昭雄監督は「この3年で初めて」試合のメンバー発表を当日のギリギリまで持ち越したと話した。

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 浦和戦は前半に積極的なハイプレスに打って出てゲームのペースをつかむと前半17分、MFルーカス・フェルナンデスのコーナーキックをファーサイドでDF為田大貴が合わせて先制ゴール。後半、時間の経過とともに浦和に押し込まれる時間帯も迎えたが、この1点を決勝ゴールとして逃げ切り勝ちに成功した。

 小菊監督はチームの戦いぶりを「まず、浦和の強みを考えた時に5-2-3が私たちの理想だが、それと5-4-1でしっかりスペースを消す、スピードある選手のドリブルとワンツーと、押さえるべきポイントは抑えた。チアゴ・サンタナへのクロス対応とカウンターも同じ絵を共有できたと思う。メンタル的にバタバタすると1人1人の頑張りがつながらないが、強固につながっていたことが今日の守備と勝利につながったと思う」と話した。

 しかし、そのような戦術的な部分と同じかそれ以上に日程的な部分での厳しさを乗り越えたゲームだった。C大阪は延期日程で2日に組み込まれたダービーマッチで良い内容のゲームを見せて1-0の勝利を収めた。そのナイトゲームから中2日で、埼玉までの移動もあり夕方キックオフのゲームと条件はかなり悪かった。

 それにも関わらず、小菊監督はG大阪戦と同じスタメンをピッチに送り込んだ。そこには、ギリギリまでの迷いと葛藤があったという。

「最後の最後まで悩んだ。私は普段、試合前日にメンバーを伝えるが、この3年(2021年8月に監督就任)で初めて今日の昼に発表した。最後までトレーナーやコーチともコミュニケーションを取り、何人か怪我を抱えている選手もいる中でも今のダービーまでの流れを継続したい、前半で出し切って疲れたら交代するというのを徹底しよう、チームの勝利のために理解してほしいということで、そのつながりが強固だったと思う」

 7月から3連敗を含むリーグ8戦未勝利という苦しい時期を迎え、5バックも導入するなど試行錯誤の時期を過ごしたC大阪だが、指揮官は「メンタル面も含め勝負強く、試合巧者になってきた。このスケジュールで走り切った、勝ち切った選手たちを誇りに思う」と喜びの声を残していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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