日本代表の欧州組は「朝食を抜かして昼や夜の食事」 過酷な最終予選…山本NDが明かすサポート
「サウジアラビアからチャーター機で日本に戻りトレーニングに早く入れる準備」
日本サッカー協会(JFA)は10月3日、今月に行われる2026年の北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、サウジアラビア戦とオーストラリア戦に向けたメンバーの発表会見を実施した。山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター(ND)は、選手たちのコンディショニングへの取り組みとして、日本でもヨーロッパ時間で生活できるようなサポートをしていると話した。
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日本は9月の中国戦、バーレーン戦で連勝スタート。10月はアウェーでのサウジアラビア戦とホームでのオーストラリア戦という日程になる。山本NDはアジア最終予選でのテーマとして「我々の選手は本当に力をつけていると思うけど、力を出せる環境をどれだけ作れるか」とコメントし、「サウジアラビアからチャーター機で日本に戻りトレーニングに早く入れる準備をしている」とした。
欧州からサウジアラビアは距離が比較的近く、各国を結ぶ航空路線も多い。一方で、サウジアラビア戦が行われるジッダから日本には直行便がないことから、チャーター機を利用することで乗り換える必要がなくなり、トータルでの移動時間の短縮やコンディショニングへの寄与が期待される。
また、欧州でプレーする選手が非常に多くなっていることを踏まえ、山本NDは「ヨーロッパの選手がこちらで、ヨーロッパ時間で生活できるような準備をしている。朝食を抜かして昼や夜の食事をヨーロッパ時間に合わせるようにして、そのままの時間で帰れるようにしている」と話した。
これは代表活動そのものだけでなく、選手たちが所属チームに戻った際にコンディションを保って活躍できることで、次回以降の代表活動までにクラブでの活躍や出場機会の確保につながる効果も期待できるもの。9月から10月にかけて日本代表選手たちが欧州の舞台で活躍するニュースも多く飛び込んできたが、山本NDは「その効果はすごく出ていると思う」と話した。
W杯最終予選が行われるインターナショナル・マッチデーは9月、10月、11月と3か月連続で組み込まれている。この間の長距離移動は避けられないが、可能な限り時差の影響を少なくする対策を行うことで、欧州組の増えた日本代表の活動をサポートして好循環を生み出している。