ライバル負傷→移籍後初先発で「ファンを魅了」 日本代表MFの“中盤統率”ぶりを英絶賛

リーズの田中碧【写真:Getty Images】
リーズの田中碧【写真:Getty Images】

リーズの田中碧、3日にはアジア最終予選に臨む日本代表にも選出された

 イングランド2部リーズ・ユナイテッドの日本代表MF田中碧は現地時間10月1日に行われたリーグ戦第8節ノリッジ・シティ戦(1-1)で加入後初めての先発出場し、中盤のコンダクターとして存在感を示した。海外のスポーツ専門メディアでは「アオ・タナカは冷静に、そして正確にチャンスを生かした」と評価していた。

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 今夏にリーズに加入して以降、途中出場での起用が続いていた田中だが、キャプテンのMFイーサン・アンパドゥが負傷離脱したこともあり、ノリッジ戦ではMFイリア・グルエフとのボランチコンビでスタメン出場を果たした。

 チームの要であるアンパドゥの離脱はリーズにとって大きな痛手だが、田中がその穴を埋める働きを示しているようだ。アメリカのスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「みんながタナカをもっと見たがっていた」と田中のこれまでの活躍を特集していた。

 田中は前節のコベントリー戦で、アンパドゥとの途中交代でピッチに立ち、それまで今季最長となる49分間プレー。「卓越したボールタッチとテンポのいいパス回しでファンを魅了した」と絶賛されるほどのパフォーマンスを披露した。アンパドゥが「声を上げてチームを引っ張るリーダーシップ、相手の攻撃を止めるタックル」などを武器とする選手である一方で、26歳の日本代表MFは「狭いスペースでのプレーやパス」でチームにリズムを与える。離脱したキャプテンとは異なる特長で「中盤を統率していた」と高く評価されていた。

 そして、ノリッジ戦での出来についても記事では「プレッシャーの中でも(コベントリー戦と)同様の冷静さを見せた」「ゲームの流れを読む力を生かして、正確に相手のルーズなパスを奪うだけでなく、ノリッジの中央の選手を追跡し、選択肢を制限していた」と絶賛されていた。

 ノリッジ戦の終盤にはグルエフも負傷交代となるなどチームメートの負傷が続いている状況。そんななか、田中は先発奪取に向けて十分なアピールに成功したといえそうだ。3日には北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で戦う10月のサウジアラビア戦(11日=ジッダ)、オーストラリア戦(15日=埼玉)に向けた日本代表にも選出。森保ジャパンとしても活躍が期待される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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