感じた嫌な雰囲気…試合直前に「みんなに話がある」 湘南主将が明かす逆転劇の舞台裏

湘南のキム・ミンテ【写真:徳原隆元】
湘南のキム・ミンテ【写真:徳原隆元】

キム・ミンテ「鹿島選手と挨拶するときにピリッとした感じがすごくあった」

 湘南ベルマーレは9月28日、J1リーグ第32節で鹿島アントラーズとホームで対戦し、3-2での逆転勝利を飾った。キャプテンを務めるDFキム・ミンテは古巣との対戦になったが、試合前に感じたのはいつもと違う空気感。「試合前に鹿島選手と挨拶するときに、ピリッとした感じがすごくあった」と明かした。

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 2022年から23年途中まで鹿島でプレーしていたキム・ミンテ。この日は湘南のキャプテンとしてかつての同僚と挨拶したが、いつもとの違いを感じとっていた。というのも鹿島は試合前の時点で、リーグ戦では5試合未勝利。「そこで僕、試合入る前に『みんなに話がある』みたいな感じで」声をかけたという。

「ちょっと鹿島は今、絶対にタフに強いメンタルで来るから俺らはそこを上回ろうぜ!」

 熱い喝の効果もあってか、チームは立ち上がりから球際へのインテンシティ高く試合に突入。しかし、前半22分に課題として挙げられているコーナーキックから失点すると、同27分に追加点を奪われた。それでもキム・ミンテは「失点してもやり続けることは常に伝えていました」と、反撃の機会を伺っていた。

 すると、前半アディショナルタイムにFW鈴木章斗のゴールで1点を返して折り返すことに成功。後半20分にはDF畑大雅が技ありの同点弾、そして同22分にはFW福田翔生がワンツーから抜け出して逆転ゴールを決めた。その後は約30分を守り抜き、試合終了のホイッスルが鳴るとキム・ミンテは雄叫びを上げた。

 試合前の選手紹介では鹿島サポーターからブーイングも浴びたが、「鹿島には正直ちょっと申し訳ないというか、全然自分らしいプレーができなかったんです」と心残りも……。「だから今日みたいにしっかりできることで恩返しじゃないですけど、ちょっと見せていきたいなとは思っています」と明かした。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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