内田篤人が絶賛「すごいんだよな育成が」 J1強豪の「8/18」…バルサとの“共通点”
元日本代表DF内田篤人氏が語ったバルセロナとサンフレッチェ広島の共通点
スペイン1部FCバルセロナは、2024-25シーズンで好スタートを切っており、ラ・リーガでは唯一の開幕7戦全勝で首位に立っている。そんな絶好調のチームについて、スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFootball Time」で、元日本代表DF内田篤人氏と元日本代表DF安田理大氏が、J1で首位に立つサンフレッチェ広島との共通点を挙げた。
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今シーズンからハンジ・フリック監督が率いているバルセロナは、開幕7試合で7勝23得点6失点と圧倒的な強さを見せている。リーグ最多得点、リーグ最少2位タイの失点と、攻守にバランスの取れているチームについて、安田氏は「めちゃくちゃ強いですね。CL(UEFAチャンピオンズリーグ)では南野(拓実)のいるモナコに退場者を出して負けましたけど、それ以外では強いです。ヤマルさんが無双しています」と、ここまで公式戦7試合で4得点5アシストを記録している17歳のスペイン代表FWラミン・ヤマルを絶賛した。
さらにバルサの強さの秘訣を問われた安田氏は「ラ・マシア(育成組織)の選手が育成年代から自分たちのサッカーをやってトップチームで活躍しているのがいいんじゃないですか」と答えた。実際、今季のバルサにはトップチーム22人のうち、ヤマルを含めて半分の11人がラ・マシア出身の選手となっている。
フリック監督がうまくラ・マシア出身選手を起用していると指摘が入ると、内田氏は「監督は、若い選手だと自分の言ったことを忠実にやってくれる。ベテランだと、自分の色がある選手はあまり受け付けない時がある。若い選手をバッと使うと自分の色も出しやすいし、それがうまくいくとチームも(上にいく)」と、納得した。
これを聞いた安田氏は「わかるわ。俺もベテランになってからは、コーチの言うことを聞いてなかったもん」と自身の経験を振り返ると、内田氏は「シャルケに新しい監督が来て、流れを一気に若くしてどんどんベテランを削るじゃないですか。チームの核になるずっといた選手を削ると、勝てなくなった時に『移籍すればいいや』という若い選手ばかりになってしまった。そこ難しいのですが、(フリック監督は)上手にやっていますね」と、若手選手を重用することで生じるデメリットに言及してドイツ人指揮官を称賛した。
Jリーグで首位に立っている広島では現在、夏に加入したMFトルガイ・アルスランとFWゴンサロ・パシエンシアの両外国籍選手が注目を集めている。だが、同時に下部組織出身の選手たちもチームを支えていて、6-2で勝利した横浜F・マリノス戦では登録メンバーの18人中8人が下部組織出身だった。この数字を聞いた内田氏は「広島はすごいんだよな、育成がやっぱり」と唸った。
なお28日に広島との首位攻防戦に臨むFC町田ゼルビアの北海道コンサドーレ札幌戦(0-0)の登録メンバー18人は、下部組織出身ゼロと対照的な数字になっていた。バルサと同じタイミングでリーグ戦7連勝というクラブ記録を更新している広島だが、今週末はどのような戦いぶりを見せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)