今季3度目の肉離れ…浦和リンセン離脱でスタメンは? 前体制で不遇の11得点中FWにチャンス

浦和のブライアン・リンセン【写真:徳原隆元】
浦和のブライアン・リンセン【写真:徳原隆元】

リンセンは右ハムストリングの肉離れで離脱

 浦和レッズは9月24日に公開トレーニングを実施。前節のFC東京戦で負傷交代したFWブライアン・リンセンは右ハムストリングの肉離れだったと明かされた。オランダ人ストライカーは今季だけでも3回目の肉離れによる離脱となった。

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 リンセンは22年夏にオランダ1部フェイエノールトから加入するも、デビュー戦となったパリ・サンジェルマン(PSG、フランス)との国際親善試合で右ハムストリングの肉離れを発症して長期離脱。昨季はギニア代表FWホセ・カンテの控えに回る時期が長く、シーズン中も細かい負傷が多かった。

 そして今季はペア・マティアス・ヘグモ監督の就任で3トップの採用からオランダ時代に通算100ゴール以上をマークした慣れ親しんだシステムでの活躍が期待されたものの、プレシーズン中のキャンプで左ハムストリングの肉離れを発症してシーズン前半戦を棒に振ると、復帰後の7月にも右足肉離れ、そして今回は再び右ハムストリングの肉離れと負傷を繰り返してしまっている。浦和スタッフによると「重傷ではない」とされたものの、当面の戦線離脱は避けられない情勢になった。

 浦和は昨季の指揮を執っていたマチェイ・スコルジャ監督が、ヘグモ監督の解任を受けて新監督として復帰。9月14日のガンバ大阪戦から指揮を執っているが、リンセンを2試合連続でスタメン起用していた。しかし、この離脱によりスタメンは再考を求められることになりそうだ。

 FC東京戦ではFWチアゴ・サンタナがリンセンとの交代でピッチに立った。サンタナは今季リーグ戦で11ゴールを決めているが、ヘグモ監督の指揮下では徐々に出場機会を減らしてメンバー外になった試合もあった。自身は「このような経験は初めてだし、厳しかった。(ヘグモ)監督と深い話はしていないけど、理由も分からなかった」と話す。

 リンセン負傷はチームにとって痛手だが、サンタナにとってはチャンスでもある。それだけに「スコルジャ監督が目指すのはコンパクトにして全員で攻撃し、全員で守備をすること。最近のゲームでは、せっかくボールを奪ったのにすぐに失ってしまうことが多い。そして、ファイナルサードではもっと落ち着きが必要だ」と話し、次節のヴィッセル神戸戦に向け「相手のホームだし、必ず攻撃に出てくる。どこにスペースがあるか見つければ、必ず攻撃することができる」と狙いを定めていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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