「北朝鮮は本当に強い」 ライバル決戦に浦和L指揮官も言及「切磋琢磨していければアジアはいい」

楠瀬直木監督がU-20ワールドカップの決勝について言及【写真:Getty Images】
楠瀬直木監督がU-20ワールドカップの決勝について言及【写真:Getty Images】

U-17女子日本代表を率いた経験を持つ浦和Lの楠瀬監督が北朝鮮について言及

 三菱重工浦和レッズレディース(浦和L)は、9月22日のWEリーグ第2節でINAC神戸レオネッサに0-1で敗戦した。試合後に浦和Lの楠瀬直木監督は、日本時間の明日早朝に行われるU-20女子ワールドカップ(W杯)の日本と北朝鮮の決勝戦の話題に触れ「北朝鮮という良いライバルと切磋琢磨していければアジアはいいと思う」と話した。

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 3連覇目指す浦和は開幕節で日テレ・東京ヴェルディベレーザに2-0の勝利を収めてこのINAC戦を迎えた。3強対決とも呼ばれるこの2試合での連勝を狙ったが、前半39分にDF守屋都弥のクロスをMF水野蕗奈に合わせられると、ゴールポストに当たったボールを水野にそのまま押し込まれて失点。最後までINACを崩しきれず、0-1の敗戦となった。

 試合後の指揮官は「いやあ、悔しいの一言です。最後は頑張っていたけど、勝とうという気持ちはINACさんの方がちょっとだけ強かった。前半にそれを感じて、少し受けてしまった」として、「INACさんがこういう勝ち方をしてくれたので、うちには強い悔しさが残る良いゲームだった。負け惜しみではなく、負けに不思議な負けはないので、もっとやらなければいけないところ。この課題をありがたく、AWCL(女子AFCチャンピオンズリーグ)も取って日本女子サッカーにとって無駄にしないように次へと向かっていきたい」と話した。

 その浦和LからはDF岡村來佳とMF角田楓佳がU-20女子W杯に選出されている。楠瀬監督は2016年にU-17女子日本代表を率い世界大会に出場したが、決勝戦で北朝鮮に敗れて準優勝に終わった経験を持つ。当時の主力にはMF長野風花やMF宮澤ひなたといった、直近の女子W杯やパリ五輪に出場した選手たちがいた。

 楠瀬監督は「北朝鮮は本当に強い。そこにどうやって勝つか。いつも同じようなところで当たる」として、「グループリーグなどは十分に勝つと思う。4-0や5-0で、ちょっとおだてられて、日本女子サッカー凄いとなるけど、上には上がいる。今回、スペインに勝ったのは良いことだけど、ここから先が重要。前は韓国とそういう関係だったけど、今は日本が一歩リードしている。北朝鮮という良いライバルと切磋琢磨していければアジアは良いと思う」と、予選を兼ねたU-20女子アジアカップ決勝とのリターンマッチになったカードについて話した。

 浦和では17歳のFW藤崎智子が前節にデビュー戦でゴールを決めて話題になったが、今節もフル出場。今回のU-20女子W杯でもバックアップメンバーに選出されるなど期待を懸けられている。楠瀬監督は「僕もこの年代を見ていたけど、年々、選手が増えてレベルが上がっている。トレセン、大会、各チームの取り組み、WEリーグの発足もあると思うし、進歩しているし強くなっている」と、育成年代の充実について話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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