日本に大量失点「恥ずかしくないのか?」 中国が不満爆発…協会と指揮官の思惑に海外注目

中国代表のブランコ・イバンコビッチ監督【写真:徳原隆元】
中国代表のブランコ・イバンコビッチ監督【写真:徳原隆元】

9月の2連戦で勝ち点0…イバンコビッチ監督への風当たりはさらに強まる

 2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦う中国代表は、森保一監督率いる日本に0-7で敗れ、続くサウジアラビア戦も1-2で落とした。9月の2連戦で勝ち点を落とした中国では、ブランコ・イバンコビッチ監督への風当たりも強くなっており、海外メディアも混乱の状況に注目している。

 9月5日に埼玉スタジアムで行われたW杯最終予選第1戦。この試合では日本の攻撃陣が爆発する。キャプテン遠藤航のゴールを皮切りに三笘薫、南野拓実(2得点)、伊東純也、前田大然、久保建英が次々と加点した。中国は失点を止めることができず、0-7の大敗を喫する。

 続く9月10日のサウジアラビア戦では、相手のオウンゴールで先制。前半19分には相手が退場となり中国が数的有利な展開で試合を進めることができていたが、同39分、後半45分にDFハッサン・カデシュに得点を許し、まさかの逆転負けを喫してしまった。

 こうした結果を受けて、イバンコビッチ監督への非難も日に日に大きくなった。韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」も中国国内の声に注目。「中国は歴代日中戦で最多失点をする屈辱を受けた。さらに10人となったサウジアラビアに逆転負け。指揮官は辞職への圧力を受けている」と報じる。

「0-7で日本に敗れても恥ずかしくないのか?」「オマーンとオーストラリア代表チーム監督ともに辞任した。イバンコビッチも退け」「辞めるつもりはないのか」といった厳しい声が中国国内で飛んでいる点を紹介し、指揮官が辞任しない理由を「違約金を受け取れないからだ」と報じている。

 中国大手メディア「SOHU」によると「イバンコビッチ監督の年俸は150万ユーロ(約2億4000万円)で、中国サッカー協会が彼を解雇しても、残りの契約期間9か月に対する違約金900万元(約1億8000万円)を支給しなければならない」といった契約内容になっているのだという。

 大韓サッカー協会(KFA)は2月16日、当時のドイツ人のユルゲン・クリンスマン監督を解任。「OSEN」では「クリンスマンには残り契約期間2年間の70億ウォン(約7億5000万円)に達する違約金を支払った」と紹介しつつ、「果たして中国は韓国と同じ選択をするのか」と隣国の今後の決断に注目していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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